
企業の目的としての事業内容を十分に検討していないことが、企業の挫折や失敗の最大の原因である。逆に企業の成功は、常に、「われわれの事業は何か」をはっきり問い、その問いに対する答えを熟慮のうえ明確にすることによってもたらされてきた。
ピーター・ドラッカー『マネジメント』
ドラッカー教授が
執筆された書籍にハウツー本は一冊もありません。ハウツー本を無理やりあげようとすれば、
がそれに該当するかもしれません。ドラッカー教授が執筆された著作は、「何をするべきか」はあらわされておりますが、「どう取り組むか」はあらわされておりません。ゆえに、実践しようとするときに多くの経営トップが難儀しています。
わたしたち日本人が受けてきた主たる教育は、その殆んどが、「あらかじめ一つの正解が用意された問題集を解いていたもの」です。ゆえに、わたしたちの思考は、「正解が存在する」という思い込み支配されたままでいます。しかし、事業に、そして、経営に正解は存在しません。適正解を生み出すことこそ経営トップのもっとも重要な仕事です。それを「意思決定」と呼んでいます。あるのは、「正解」ではなく、「意思」なのです。
ドラッカー教授の著作の中で、見落としてはならないのが、ドラッカー教授特有の「さまざまな問い」が出てくることです。その問いは、経営トップとして、考えるべき視点を与えてくれます。つまり、「考えるべきこと」を「考えさせてくれるもの」なのです。
- わが社の事業は何か?
- わが社の事業は何になるか?
- わが社の事業はどうあるべきか?
ドラッカー教授の著作の中に登場する「さまざまな問い」に一つ一つ取り組まれることをお勧めします。ドラッカー教授は、コンサルティングをするお客様に必ずこう聞かれたそうです。
「おたくの事業は何ですか?」と。

