
真のリーダーは、人間のエネルギーとビジョンを創造することが自らの役割であることを知っている。
ピーター・ドラッカー『未来企業』
ビジョンを描く
という言葉は、そもそもおかしいような気がしないでもありません。それは。
- ミッション(使命)は、全人格的闘争によって未来に実現しようと思うもの
- ビジョンは、ミッションが実現したときの状態を映像化したもの
です。つまり、ビジョンは、「既に描かれた意味を有している」のです。そのような理由で、「ビジョンを描く」という言葉の言い回しにわずかな違和感を覚えるのです。
それはそれとして、わたしたち人間は、自分の能力を無限に掘り起こせる能力を持ち合わせながらも、習ったことしかできないといった認識も有しています。
良いエンジンをもった車だからといって、けっして、いい走りをしてくれるわけではありません。運転手がいい運転をすればいい走りにもなり、運転手が乱暴な運転をすれば、事故も起こります。わたしたち人間もそれと同じです。つまり、
能力を使う能力
を無視することはできません。知らないことを知る、知らないことを教わる、わからないことを理解する、それらの行為を学習と呼んでいます。しかし、自分自身を学習することや理想と考える未来を言語化することは、義務教育ではおろか、大学でさえもあまり教えられていません。
自分たちの組織が理想とする未来の姿
それらが明確であってこそ、持っている能力は仕事でいかされ、組織で発揮されます。かつ使われていなかった能力さえ無限に掘り起こしてくれます。
ドラッカー教授は、「真のリーダーは、人間のエネルギーとビジョンを創造することが自らの役割であることを知っている」と述べられています。
学びは必須です。しかし、その前に、働く人一人ひとりの持てる強みを最大限に引き出し、一人ひとりに内在するミッションとビジョンを掘り起こすことが、組織のリーダーの重要な役割です。"人材育成 の前に 人材開発"です。
同時に、自分が持つ強みを最大限に活用し、自身に内在するミッションとビジョンを掘り起こすことが、必須なのではないかと思います。"スキルを教わる ことより 自分を学ぶこと"が大切です。

