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経営計画の誰も言わない落とし穴

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陳腐化したものの廃棄抜きに新しいことに取り組む計画は、
いかなる成果も生むことはない。計画のままにとどまり、
現実となることがない。ところが企業の計画のほとんどが、
この昨日からの脱出を試みさえしない。

ピーター・ドラッカー

 

計画の前にしなくてはならない基礎工事

 

現在は、加速度的に変貌を遂げる歴史の一大転換期です。今と同じことを同じように続けていただけでは生き残ることはできません。会社は、事業を絶えず進化させていかなければなりません。事業を進化させていくためには、新しい事業に投入する資金、新しいノウハウや知識、新しい人材育成、新しいシステムがなどが必要になってきます。そのようなことを十分に考え、新しい計画を立てたにも関わらず、その計画が忘れられてしまうのが現実です。その計画は思いつきだったのか?、社員のやる気を引き出せる計画ではなかったのか?そうではありません。

ビルを建てる時は、必ず基礎を作ります。基礎を作る時は、まず地面を掘って基礎を組み入れます。それは、「ビルを建てる前にしなくてはならない基礎工事」です。その基礎工事がなければ、そのビルがどんなに素晴らしい設計であったとしてもそのビルは建ちません。経営も同じです。「計画を建てる前にしなくてはならない基礎工事」があるのです。計画が実行されない理由は、「しなくてはならない基礎工事」をしなかったからです。「しなくてはならない基礎工事」とは何でしょうか?現在の仕事量が100とします。新しい仕事の量が20とします。現在の仕事に新しい仕事を加えれば、仕事量は120になります。頭では、新しい仕事に取り組まなければならないことはわかっていつつも、現実、時間がないために新しい仕事に取り組めないのです。これが、「陳腐化したものの廃棄抜きに新しいことに取り組む計画は、いかなる成果も生むことはない」、です。

したがって、計画にあたって、新しいことをスタートさせるためには、まず古いものを捨てなければなりません。古いものを捨てること、これが、「しなくてはならない基礎工事」です。明日のわが社を支える商品やサービスを成長させていくために、十分な時間と労力が割り当てられているか? 多くの会社は、「うちに無駄なんてありません!」と言います。まさに、「計画のほとんどが、この昨日からの脱出を試みさえしない」、です。しかし、点検すればかなりの無駄が発見できます。計画が、「忘れ去られる素晴らしい計画」にならないためにも、次の2つの視点で無駄を見つけてみてください。

  1. もしも、これをやっていなかったとして、今からこれと同じことを、もう一度始めるか?
  2. もしも、これを、やめたとしたら、何が起こるか?

 

 

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