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ドラッカーの名言

年商100億から300億企業の経営チームをつくりたい社長様へ


噛み合わない役員の考え

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トップマネジメントが、この問いについて徹底的に検討を行い、
答えを出しておかなければ、上から下にいたるあらゆる階層の者が、
それぞれ相異なる両立不能な矛盾にした事業の定義に従って決定を行い、
行動することになる。
ピーター・ドラッカー 

われわれの事業は何か

 

平行線の議論

4人の役員、財務責任者、人事責任者で構成されている会社。
その会社は、6、7年ごとに新事業に進出していかなければならなかった。
今、新しい事業を起ち上げるべき時に来ていた。

そこで社長は2つの事業を考えた。
1つはジーンズを扱う衣類の事業、もう1つは料理を扱う飲食店だった。
2ついっぺんにはできない。どちらか1つに決めなければならない。
社長が経営会議で、衣類の事業と飲食の事業の2つを提示した。
新しい事業をはじめることについては、役員全員の意見が一致した。
また、新しい事業の進出を1つに絞ることについても役員全員が賛成した。

しかし、役員の半分は衣類業界への進出に反対し、
もう半分は飲食業への進出に反対した。
衣類業界への進出を反対した役員はこう言った。
「現在、われわれの対象顧客は主婦だが衣類の事業は対象顧客が若者になる。
それはわれわれの得意な仕事ではない」。
逆に、飲食業界への進出を反対した役員の考えはこうだった。
「現在、われわれは物を売っているが飲食業に必要なのは接客だ。
それはわれわれの得意な仕事ではない」。

どちらが間違っていることを言っているわけではない。
役員の意見はまったくかみ合わなかった。
議論は平行線をたどったまま何も決まらず、時間だけが過ぎていった。
これは、ドラッカーが提示しているものだ。このような時、どうすればいいのだろうか。

 

共通のものの見方

ドラッカーはこう言っている。

トップマネジメントが、この問いについて徹底的に検討を行い、
答えを出しておかなければ、上から下にいたるあらゆる階層の者が、
それぞれ相異なる両立不能な矛盾にした事業の定義に従って決定を行い、
行動することになる。互いの違いに気づくことなく、反対方向に向かって努力を続ける。
あるいは揃って間違った定義に従い、間違った決定を行い、間違った行動をする。
あらゆる組織において、共通のものの見方、理解、方向づけ、努力を実現するには、
「われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義することが不可欠である。

 

あなたの会社でも起こっている

新しい事業をはじめなければならないことは、
ほとんどの会社が直面する課題である。事実、あなたの会社でも起こる問題であり、
起こっている問題であると思う。正しい主張が対立して意見がかみ合わず、
議論が平行線をたどることもまた、あなたの会社でも起こっていることと思う。
ぜひ、次の5つのことについて話し合い、
会社の考えを明らかにされることをお薦めしたい。 

  1. わが社はどんな考えで事業をやっているのか
  2. わが社が社会で実現したいことは何のか
  3. わが社はどんな人のお役に立ちたいのか
  4. わが社が得意とするものは何か
  5. わが社は何者であるべきか

 

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