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ドラッカーの名言

一枚岩の経営チームをつくりたい社長様へ


従業員は幻滅し、熱気は失われる

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生き延びることで精一杯になる。
たとえ生き延びたとしても、不治の機能不全に陥るか
少なくとも数年は出血が止まらない。
士気は衰え、従業員は幻滅し、熱気は失われる。
ピーター・ドラッカー

社長一人でがんばらないでください

 

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人間は「少年期」「青年期」「成年期」「壮年期」
といった人生のステージごとに、
必要なもの、行うべきことが変わっていきます。
同じように、会社も事業の成長段階によって、
経営課題が変わり必要なものが変わっていきます。

 

会社の成長は、大きく4つの段階に分けて
考えることができます。4つの段階とは、
①「事業を立ち上げたとき(創業期)」
②「事業が成功したとき(成長期)」
③「事業を進化させるとき(成熟期)」
④「事業を根本から見直しするとき(変革期)」です。
どんなときに、どんな課題があるのかお伝えします。

 

①事業を立ち上げたとき(創業期)

創業期とは、立ち上げた事業が
市場に受け入れられる時期のことです。
いわばボートで大海原に飛び出したような状態です。
創業期に経営は要りません。
創業期の成功を決めるのは経営力ではなく営業力です。
かといって、営業力を頼みに事業を運営し続けていると、
のちに理解できない苦境に立たされます。
トップ一人で仕切り続けない準備が必要です。

 

②事業が成功したとき(成長期)

成長期は、軌道に乗った事業が利益を得る時期です。
事業の立ち上げに成功したあとの成長期を左右するのは、
営業力ではなく経営力です。創業期に要らなかった経営力が
必要になってきます。

 

事業の成長がトップ一人でマネジメントできる限界を超えたとき、
トップ一人で仕切っていれば、かつての夢は心の陰に姿を潜め、
苦しさだけが迫る状態に陥ってしまいます。
この時期は、経営をチームで運営していくことが
トップの主たる仕事です。
経営チームを持たなければ創業期に逆戻りします。

 

③事業を進化させるとき(成熟期)

成熟期は、市場が変わったり、
競争の激化によって事業が減速する時期です。
事業の成長はボートが戦艦になるのと同じです。
同じ船でもボートと戦艦では操蛇の勝手が変わります。
成長する会社はその勝手を変えています。
この時期は、社会の変化に備えて、
「顧客の声」と「顧客の声なき声」を
事業に反映させるために先手を打っていくことが
経営チームの主たる仕事です。

 

④事業を根本から見直しするとき(変革期)

変革期とは、これまで通用していた考え方や
やり方が通用しなくなる時期です。
事業は、社会の変化によって
陳腐化しその実効性を失います。
戦艦のモデルチェンジが必要です。
旧タイプのままでいれば、嵐にのまれるか、
機能不備で沈没するかのどちらかです。
この時期は、事業を新しい次元に進化させることが
経営者の仕事です。

 

ここでお伝えしたいことは、会社の成長の4段階、
一つひとつの詳しい内容ではなく、事業の成長段階によって
経営者の仕事がまったく変わってくるということです。
ところが、誰かが「御社は明日から成長期です」とか、
「御社は来月から変革期なので準備してください」
と言ってくれるわけではありません。

 

いつの間にか潮目が変わり、気がつかないところで、
今の漕ぎ方が不適切なものになり、
思わぬ方向へと漂流していきます。
百戦錬磨の優れた社長であっても、
迷いが生じるのは当然です。

 

一方、世の中にはさまざまな経営手法があります。
それがどんなに良い手法であっても、
事業の成長段階に合っていなければ成果はあがりません。
事業がある一定のところから成長しない根本的な原因は
どこにあるのでしょうか。
ドラッカーはこう言っています。

 

まさに確立した事業体として成功し
成人したかに思われたそのとき、理解できない苦境に立つ。
製品は一流、見通しも明るい。しかし事業は成長しない。
収益や財務体質などの面で成果があがらない。
原因は常に同じである。トップマネジメントの欠落である。
企業の成長がトップ一人でマネジメントできる限界を超えた結果である。
ピーター・ドラッカー

 

 

ワンマン経営は必ず破綻します。
ファーストリテイリング会長の柳井正氏は、
ワンマン経営についてこう言っています。

「頭は俺だから、手足をやれ!という具体だ。
そして、自分が手足時代から一歩も先に出ない発想を繰り返して、
どんどん経営レベルを貧困化させていく。
ワンマン経営は、上手くいっているときには
最大の効果を発揮するが、時間がたつと必ずつけがまわってくる。

そのつけは、とてつもなく大きなつけです。
そのつけをドラッカーはこう言っています。

 

実際にはそのときすでに
適切なチームがなければ手遅れである。
生き延びることで精一杯になる。
たとえ生き延びたとしても、不治の機能不全に陥るか
少なくとも数年は出血が止まらない。
士気は衰え、従業員は幻滅し、熱気を失われる。
ピーター・ドラッカー

 

 

そのつけが身に起こったとき、
社長はその現状を打開するために経営を学びはじめます。
しかし、自分一人でマネジメントできる限界を超えて
事業を成長させた社長を待ち構えている教えは、
「社長一人でがんばれ」というものです。
そんな社長に私は、「社長一人でがんばらないでください」
と強く訴えたい気持ちになります。

 

経営に必要な知識やスキルを身につけたとしても、
経営は多様な課題を同時に遂行していかなければならず、
経営の仕事を一人でこなすことはできないのです。
どうか、社長一人でがんばらないでください。

 

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