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ドラッカーの名言

東証一部上場企業様を中心に経営チームの支援をを行っています。


それを知って、愕然とする

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この問いは、トップマネジメントのメンバー間に考えの違いがあることを
必ず明るみに出す。長年ともに働き、考えを知っていると思っていた者たちが、
突然、きわめて基本的なことで考えが異なることを知って愕然とさせられる。

ピーター・ドラッカー

 

○○こそが組織の原動力

 

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私は以前、ある会社で社長の了解を得て、
経営チームを編成した。
最終決定者はもちろん社長だが、
私は経営チームのリーダー役をさせてもらった。

 

その時のメンバーは多種多様だった。
コンサルティング会社出身で戦略を担当する者、
PR会社にいたマーケティング担当者、
デザインを担当する製作者、
システム開発をやってきた技術者、
セールスの分野で活躍してきた営業マン、
経営企画部で仕事をしてきたゼネラリスト、
といった面々だった。

 

そのメンバーは、政府機関に例えるならば
内閣を構成する大臣のようなものだ。
それら各大臣の下に、開発本部、営業本部、
管理本部といった部署を編成し、
各本部に責任者を配置して事業を運営していた。

 

「うちの会社のビジョンが見えない」
「うちの会社の事業はなんなんだ」、
そんな不満が社員から出て来ることだけは、
なんとしても避けたかった。
それは経営者として一番情けないことだからだ。

 

経営チームのメンバーは、それぞれ強烈な個性を持ち、
一筋縄ではいかない人間ばかりだったが
全員、人格、能力、協調性を備えていた。

 

ところが、いざ「われわれの事業はどうあるべきか」
ということにつぃて話し合うと、面倒なことが起こった。
ドラッカーはこう言っている。

 

この問いは、トップマネジメントのメンバー間に
考えの違いがあることを必ず明るみに出す。
長年ともに働き、考えを知っていると思っていた者たちが、
突然、きわめて基本的なことで考えが
異なることを知って愕然とさせられる。
ピーター・ドラッカー

 

 

経営チームでドラッカー5つの質問を数年かけて取り組んだ。
お互い考えを知っていると思っていたが、
それぞれ経験してきた分野と職種が違うがゆえに、
物の考え方がまったく違った。

 

経営チームのメンバー間に考えの違いがあることが明るみになった。
社長は頭がよく、人に対する配慮にも長けていた。
言っている内容は教養と品位に溢れていたが口調は荒っぽかった。
それぞれの考えの違いに社長が

 

「俺はそんなことを言ってきた覚えはないぞ!」
「何年俺と一緒に仕事をしてきたんだ!」

 

と、腹を立てた場面に何回も遭遇した。
きわめて基本的なことで考えが異なることを知って愕然とした。
ドラッカーの言う通りだった。
(『ドラッカー5つの質問』 序章より)

 

御社でも同じことが起こる。
そして、既に起こっていることと思う。
ぜひ、ドラッカーの問いを共有して、
メンバー間に考えの違いがあることを明るみに出すことによって、
共有の考えをつくり出していただきたい。
共有の考えこそが、組織の原動力となるからだ。

 

 

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詳しくは、こちらでお読みになれます

ドラッカー5つの質問
著 者 :山下 淳一郎
出版社 :あさ出版 1,300円(税別)

成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。

ピーター・ドラッカー

 

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