
人を成長させるものは何か?
知識労働者も、経済的な報酬を要求する。報酬の不足は問題である。だが、報酬だけでは十分でない。知識労働者は機会、達成、自己実現、価値を必要とする。彼らは、自らを成果をあげる者にすることによってのみ、それらの満足を得ることができる。
ピーター・ドラッカー『経営者の条件』
人を成長させるのは仕事
社員が成長していない
経営者の方とお話する際、「最近、あの社員は成長していない・・」といった言葉をしばしば聞くことがあります。そこで、その社員の方に新しい仕事をさせていますか?、と尋ねると、「同じ仕事をさせている」といった返事が返ってきます。
挑戦的な仕事
人は、挑戦的な仕事によってのみ成長します。かつて、わたしはある会社の社員の頃、「とにかく売上が上がれば何でもいい」と言われたことがあります。恐らく、業績に瀕していて大変だったかも知れません。上司が抱える責任の重さもわからなかった当時の私は、物足りなさを感じざるを得ませんでした。そうです、売上だけを目的とする、その会社に物足りなさを感じたのです。
ドラッカー5つの質問
われわれの成果は何か?
このように問うと、多く経営者の方は、「そりゃぁ、売上に決まってるよ!」と即答されます。本当にそうでしょうか?、本当に、売上、利益以外の成果はないのでしょうか?。売上、利益以外の成果は何でしょうか?という問いに対して、即答される経営者の方は多くいません。また、それをお客様に語る、社員の方は、さらに少ないのが現実です。
成果こそ成長の機会
事業は、顧客に向けられた事業です。であるならば、成果は、顧客と共有できるはずです。成果は、組織の中ではなく、組織の外にあるものであり、顧客の変化の中にこそあります。そして、社員は、仕事で成果を出し、社会で貢献している実感を得たいと願っています。売上、利益以外の成果を定義することが、社員一人ひとりの責任感と誇りを促し、社員一人ひとりの力も発揮され、社員一人ひとりの成長の機会をつくっていくのです。「われわれの成果は何か?」について触れました。ぜひ、ドラッカー教授の「5つの質問」に取り組まれ、御社の社員がさらに成長していかれることをお祈りしています。

