成果をあげるには、人の強みを生かさなければならない。弱みからは何も生まれない。結果を生むには、利用できるかぎりの強み、すなわち同僚の強み、上司の強み、自らの強みを総動員しなければならない。
ピーター・ドラッカー『経営者の条件』
人的資源を最大限に生かす
組織の最小単位が「人」である以上、組織の成果はどれだけ、「人」を生かせるかで決まります。成果をあげるためには、一人ひとりを生かすための取り組みが必要です。残念ながら人事評価制度のほとんどが、人の強みに焦点を当てられたものになっていません。
人事の仕事とは何か。何をすれば人事としての責任を果たすことになるのか。大きくは二つあります。一つは一人ひとりに自分自身の強みを認識させることです。二つ目は、上司、部下、同僚の強みを相互認識させるために、相互にフィードバックさせることです。
次に、それぞれがどれだけ強みを発揮できているか自己評価させ、第三者の考えを合わせて総合評価することが望ましいやり方です。次の3点について計画的に行うことによって、組織は優れた人材を育成していくことがより可能になります。
- それぞれの強みを最大限生かす
- そのためにどのような職務に当たらせるべきか
- そのために今後必要となる能力は何か