組織は自らの人材を超えて仕事をすることはできない。
人的資源から引き出せるものによって、組織の成果が決定する。
それは、誰を採用し、誰を解雇し、誰を異動させ、
誰を昇進させるかという人事によって決まる。
ピーター・ドラッカー
人事のあり方を徹底的に見直す
人事は、組織をコントロールする究極の手段です。
社員一人ひとりが持つものを越えて成果をあげる組織はありません。
「それならよりよい人材を採用すればいい」と考えがちですが、
どんなに優秀な人が入社したとしても、
3年後も活躍してくれる保障などどこにもありません。
実在するのは「自分に適した仕事に就いている人」と
「自分に適していない仕事に就いている人」の
2通りだけであると認識することです
(これくらいの認識に立って人事を決めるとよいという意味です)。
人事の決定は目に見えます。誰がどのポストに選ばれたかは、
組織内の誰もが分かることです。働く人々は、人事のあり方を見て、
その組織の責任者や組織のそのものの価値観を判断します。
昇格や異動が、業績や能力に基づかず、その人の態度や仕事ぶり、
成果や能力を無視した決定、社内政治や贔屓で行ってしまえば、
働く人の清純さを汚し、仕事に対する意欲さえ破壊してしまいます。
また、このような状態になれば、優秀な人からいなくなってしまいます。
組織に属して働く一人一人を生かすも殺すも、経営者次第なのです。
組織のミッションがプロモーションに陥ってしまうことがないためにも、
人事のあり方を徹底的に見直す時間をつくって頂ければと思います。
人材を育成したい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。