トップマネジメントが機能するには、厳しい条件を満たさなければならない。
仲の良さだけで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー

経営を複数人で体系的に取り組む

 

会社の命運を担う経営集団

どんなに優れた経営者であっても、生身の人間です。
それぞれ持って生まれた価値観、気質、個性は、千差万別です。
経営者は、人間関係の良し悪しを超え、経営者全員で力を合わせて、
仕事にあたらなければなりません。
まったく違う複数の人間が、共通目的のもとに一つの集団となるために、
絶対になくてはならないものは何か。それが、マネジメントです。
マネジメントとは、「人と力を合せて成果をあげる事」です。
会社全体のマネジメントのことを、トップマネジメントと言います。そ
して、会社の命運を担う経営集団をトップマネジメントチームと言います。

 

心を合わせる

また、優れた理論を学んだからと言って、会社を発展させていけるかと言うと、
残念ながらそうではありません。経営者お一人おひとりの優れた知識を持ち寄って、
それらをつなぎ合わせても、経営はうまくいきません。手ごろな方法は結局長続きしません。
将来にわたって会社を発展させていくためには、経営者全員が心を合わせて、
会社の将来をありありと描き、自社に一番適した意志決定を導き出していかなければなりません。
そのためには、経営を体系的に取り組む必要があるのです。

 

経営チームをつくる

まったく違う複数の人間が、共通目的のもとに一つの集団となるのは簡単なことではありませんし、
経営者全員で会社のあるべき姿を描くことも簡単なことではありません。
しかし、それらがなければ、会社を発展させていくことはできません。
まさに、「厳しい条件を満たさなければならない」、です。会社を発展させていくために、
トップマネジメントチームをつくり、トップマネジメントチームで、
経営を体系立てて取り組んでいってください。