チームは一夜にしてならず。機能するようになるには時間がかかる。
チームは相互信頼と相互理解でできる。
そのためには数年を要する。私の経験では三年はかかる。
ピーター・ドラッカー
何度も同じ問題が起こるのは
いつもお読みいただきありがとうございます。役員たちは、会社が進むべき道を正しく見極めていて、何をすべきかわかっていて、お互い理解し合えているー。トップはそう期待し、そう考えている。会社が進むべき道は話し合ってはじめて浮き彫りになるものであるし、何をすべきかは考え抜いて決められるものだ。そして、仕事ができる人ほど連携することが苦手だ。トップが抱える悩みは、「役員のレベル」ではなく「自身の思い込み」によるところが大きい。私はそんなトップを支えたい一心でこの仕事をしている。
一方、役員ともなれば、全員が一騎当千の豪傑だ。ところが、「自分で成果をあげること」と「組織で成果をあげること」はまったく違う。「与えられた業務を通して結果を出すこと」と「組織のあるべき姿を描き明日を創り出すこと」はさらに違う仕事だ。こうして放置されたままの問題がその姿をあらわすと、お互いの主張に時間と労力を消費し、本来の仕事ができなくなっていく。これは役員同士の人間関係の悪さによるものかのように思えてしまうがそうではない。ではいったい根本的な問題はどこにあるのか?
経営の設計に問題がある。建物は建て付けがしっかりしていなければ、不具合が生じて生活に支障をきたす。経営も設計がしっかりしていなければ不具合が生じて運営に支障をきたす。それと同じだ。起こってる問題に翻弄されては何も変わらない。ではいったいどうすればいいのか?。安易な秘法はどこにもない。真摯に経営を体系的に進める以外に方法はない。体系的にとは漏れなくということだ。これが、トップが直面する現実を解決する手立てだ。最後までお読み頂きありがとうございます。