創業者は意思決定について話し合い、耳を傾けることのできる者を必要とする。
そのような人間は、社内ではめったに見つからない。
創業者の判断やその強みを問題にできる人物が必要である。
ピーター・ドラッカー
すべきことを見い出すための助けになること
マネジメントって何ですかとお尋ねすると、
10人いれば10通りの答えが返ってきます。
そこにコンサルティングという横文字がさらに加わると、
もう何だかわからなくなりますよね。
一般的に、マネジメント=管理、
コンサルティング=教えてもらうこと。
そのように考えられている風潮がありますが本当にそうでしょうか。
そうではありませんよね。
では、経営者にとってマネジメントのコンサルティングは
どのようなものなのでしょうか?。
役職が高くなるにつれて助言を言ってくれる人は
少なくなっていきます。トップともなれば、
自分に何かを言ってくれる人は誰もいません。
経営者の頭の中は、様々な課題が駆け巡っています。
お客様のこと、事業のこと、組織のこと、
人材の配置、人材の育成などです。
トップは、仲間でもなく、頼る人でもなく、考えの深さを理解し、
じっくり話を聞いてくれる人が必要です。
耳を傾け、経営者自らすべきことを見い出すための
助けになるのがコンサルタントです。
コンサルタントは個人的な意見や単なる思い付きで
アドバイスすることはしません。
もちろん最終的なご判断をされるのはお客様ですが、
あくまでも専門性に基づいて、
原理原則に照らし合わせて、「成果があがる具体策」をお伝えします。
それは、医師は医学に基づいて仕事をし、
弁護士は法律に基づいて仕事をしているのと同じです。
起こっている問題に対処していては3年後も今と変わりません。
問題を起こしている原因に対して適切な手を打つことによって、
状況は劇的に変わります。だから、専門性が重要なのです。
普段は、会議に同席させていただく形で
経営チームの支援をしていますが、
ここでは1対1の場合の例をお伝えいたします。
経営者のお考えをじっくり聞いたあと、事業に関することであれば、
「事業をさらに繁栄させていくためにはお客様の声が欠かせません。
重要な情報が必ず目にとまり、重要な情報を活かしていく
仕組みをつくってはいかがですか?」。
また、人材育成に関することであれば、
「月に1回部門の責任者が集まって人事に関する情報だけを
共有するミーティングを行い、
人の仕事の量を調整してあげたり、異動を行ったりしています。
何か問題が起こってから対応するより、
はるかに少ない労力で有効な手を打てています。
組織を成長させていくためには、
その様な体系的な取り組みが必要です」。
そのような助言をすると、経営者ご自身が
思考の視野を広げていかれます。
判断するのは経営者です。
このように、組織を通じて確実に成果をあげられるようにするのが
マネジメントのコンサルティングです。