分身などあり得ません
会社という集団は、異なる強みをもつ異なる人たちが、
異なる役割を担うからこそ、行うべきことを行い、
成果をあげることができます。経営者の仕事は、
本来一人でできるものではありません。
ゆえに、事業を伸ばし、組織をつくっていこうと
考える経営者であれば誰しも、「腹心の人材を育てたい」、
「右腕となる人材を育てたい」と考えます。
しかし、「自分の分身を育てたい」となると話は別です。
人はそれぞれ固有の存在です。そして誰しも得意なものと
そうでないものがあります。自分にないものを
他者から求められても限界があるように、
自分と同じものを他者に強いることにも限界があります。
ドラッカーはこう言っています。
成果をあげる道は尊敬すべき上司、
成功している上司を真似することではない。
たとえ私の本であってもそこに載っているプログラムに従うことではない。
指紋のように固有の強みを発揮しなければ成果をあげることはできない。
ピーター・ドラッカー
そもそも、「自分の分身を育てたい」という考えは
適切とは言えません。
ひとり一人がもつ強みに合致した仕事を提供し、
ひとり一人がもつ強みを生かしていくことによって
組織は成果をあげることができるのです。
異なる強みをもつ異なる人たちが、
異なる役割を担うからこそ、
行うべきことを行うことができるのです。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方
著 者 : ドラッカー専門の経営チームコンサルタント 山下 淳一郎
出版社 : 同友館 1,600円(税別)
トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。
チームはシンプルではない。仲のよさで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
ドラッカーの話を聞きたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。