どんな成果をあげるべきかを決める
うちの取締役は意識が低い・・・。
うちの取締役は自分の部門の仕事しかしない・・・。
うちの取締役は経営の仕事をしていない・・・。
社長からそんな悩みをお聞きすることがあります。
取締役に昇進したにも関わらず、
これまでと同じ仕事をしているだけの取締役を
お見受けすることがあります。
そんな取締役に不満をもつ社長は少なくなりません。
取締役に昇進した人は、際立った成果を出してきた人です。
ところが、取締役になった途端、取締役として成果はおろか、
取締役としての仕事すらしない人になってしまいます。
なぜ、取締役なのに取締役としての仕事をしないのか。
サボっているのか?。もちろん違います。
取締役に昇進し本人も
「どうしていいかわからない」のです。
「どうしていいかわからない」という状態を
放って置くと会社はどうなってしまうのか?。
怒り、悲しみ、憎しみ、白けが充満する会社になります。
取締役が仕事をせずに、取締役が業務に専念していては、
会社の力は確実に弱まり、業績を上げる力を失っていきます。
事実、そんな会社をたくさん見てきました。
なぜ、そうなってしまうのか?。
そうなってしまう原因はいったいどこにあるのか?。
取締役の意識が低いのは、社長が取締役としての
具体的な仕事を与えていないだけ」です。
社長本人も「どうしていいかわからない」のです。
取締役が、取締役としての仕事を持っていれば、
取締役は課せられたその仕事の結果に応じて報酬に影響します。
したがって、これまでと同じような仕事を
ただ続けるだけの状態にはならないはずです。
そうならないためにどうすればいいのか。
ドラッカーはこう言っています。
なされるべきことを考えることが成功の秘訣である。
何をしたいかではないことに留意してほしい。
これを考えないならば、いかに有能であろうと
成果をあげることはできない。
ピーター・ドラッカー
それは、「一つの部門の成果をあげること」ではなく、
「会社全体の成果をあげること」です。
つまり、やりたいこと、できること、ではなく、
会社全体の成果をあげるために為すべきことは何かを考え、
それを仕事としてつくり上げていくのが経営者の仕事です。
業績を上げる力を失う前に「「どんな成果をあげるべきか」、
「どの取締役にどんな成果をあげてもらうか」を
具体的に仕事を規定していってください。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方 山下 淳一郎
トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。
チームはシンプルではない。仲のよさで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
ドラッカーを学びたいとお考えの社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには、基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。