第1回「経営はチームで行う仕事」
「売りたくない事業を泣く泣く売却したりしながら
資金繰りをして事業を運営している。」
これは、ソフトバンクを率いる孫社長の言葉です。
外側から見ると順調に成長しているように見える会社も
その内側には筆舌に尽くせない苦労があります。
事業はそう簡単に伸びていくものではありません。
けっして、経営者に力がないのではありません。
私が仕事を通じて、様々な企業様と関わらせて頂いて
見えたことは、伸びいる会社は経営をチームで行っています。
社長一人で経営を仕切るのではなく、役員の強みを生かしながら、
チームで経営にあたっているということです。
なぜ、経営をチームで行っている会社は伸びているのでしょうか。
ドラッカーはこう言っています。
組織が仕事をするにはチームにならなければならない。
トップが優秀であって部下が献身的であるにもかかわらず、
チームをつくれないために失敗する組織は多い。
優れたリーダーといえども、部下を助手として
使っていたのではたいしたことはできない。
ピーター・ドラッカー
経営をチームで行うためには、役員に
自律してもらわなければなりません。逆に言えば、
トップは役員が自律できるよう仕向けていかなければ
ならないということです。
その人が最も得意する分野の責任者として
縦横無尽に動けるように、責任をもって考えさせ、
本人て決めさせていかなければなりません。
その姿が経営チームです。
チームをつくれなければ、事業はやがて停滞し、
失敗を招いてしまいます。一日も早く、
「縦割りの部門長連合」から「横串の経営集団」として
機能するようこのプログラムで学んだことを
会社に持ち帰って実践してください。
- 事業が停滞する根本的な原因は
- 経営力を高めるために必要なこと
- 経営の最重要五大原則
- 取締役兼〇〇部長は危険
- 経営者の3つの役割
(参考図書 『ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方』)
>全13回 ドラッカーを学ぶ経営塾 見る
経営者の仕事とは、われわれのミッションは何か、
われわれの顧客は誰か、顧客にとっての価値は何か、
われわれの成果は何か、われわれの計画は何か、
中期経営計画のつくり方、マーケティング、イノベーション、
わが社の人材育成、成果を生む組織の作り方、
わが社の目標管理制度、リーダーシップなどについて、
体系的に学べるピーター・ドラッカーのプログラムです。
ドラッカーを学べる経営塾です
経営といっても、ある経営理論は精神的なことばかりであったり、
そうかと思えば、別な経営理論は方法論のことばかりであったり、
学べば学ぶほど混乱し、どこから何を学んでいいか
わからなくなってしまうとお感じになられる人も多いでしょう。
それは、経営者の仕事があまりにも多元的で、
異なる種類の仕事であるからです。
経営者の仕事は、考えること、決めること、行うことの3つに尽きます。
ドラッカーは、経営者が「考えるべきこと」「決めるべきこと」
「行うべきこと」をもれなく、まとめられてくれています。
ドラッカーのプログラムを取り組むことによって
経営者の仕事がどういうものかがはっきりとわかります。
大きな成果が得られます
☑ 理念、使命を問いただし、共有された経営意思が創り出されます。
☑ 理想とするお客様から「これが欲しかった」と言われる様になります。
☑ 事業の存続と繁栄に関わる8つの分野で目標を立てることができます。
☑ 組織上の混乱や部門間の軋轢が激減し、業務が円滑になります。
☑ 会社全体の目標から個人目標へ落とし込む方法がわかります。
☑ 会社の将来を安心して任せられる後継体制をつくることができます。
こんな想いで仕事をしています
ドラッカー専門のコンサルタント 山下淳一郎
私は、コンサルティングファームで働いた後、
上場企業の執行役員、兼任でグループ会社の取締役として
仕事をしていました。当時の経営者の一人ひとりは、
みんな優秀な人達でした。一人ひとりが、いま以上に成果をあげようと、
骨身を削って全力で仕事にあたっていました。
しかし、それぞれが日々の仕事をこなすことで精一杯で、
思うような成果をあげることはできませんでした。
組織が本来持つ力を発揮できずに事業は少しずつ成長する力を
失っていきました。会社は、事業として大きな成功を得たにも
関わらず、組織は不治の機能不全に陥り、士気は衰え、従業員は幻滅し、
熱気は失われていきました。理由は、経営陣が経営チームが
バラバラだったからです。
ドラッカーはこう言っています。
事業として成功し成人したかに思われたそのとき、
理解できない苦境に立つ。製品は一流、見通しも明るい。
しかし事業は成長しない。原因は常に同じである。
チームとしてのトップマネジメントの欠落である。
企業の成長がトップ一人でマネジメントできる限界を超えた結果である。
実際にはそのときすでに適切なチームがなければ手遅れである。
生き延びることで精いっぱいになる。たとえ生き延びたとしても、
不治の機能不全に陥るか少なくとも数年は出血が止まらない。
士気は衰え、従業員は幻滅し、熱気は失われる。
対策は簡単である。トップのチームを前もって構築しておくことである。
チームは一夜にしてならず、機能するには時間がかかる。
相互信頼と相互理解が必要である。そのためには数年を要する。
私の経験では三年はかかる。」
ピーター・ドラッカー
そのような経験から私は、「組織が本来もつ力を発揮して欲しい」
「経営陣は一枚岩であって欲しい」、「前もってトップマネジメン
トチームを構築して欲しい」という一心でこの仕事をしています。
「御社が本来もつ力を発揮され、将来にわたって繁栄する経営基盤を
つくってくださること」が私の想いです。
山下 淳一郎
開催のご案内
- 内容 :ドラッカーを学ぶ経営塾
- 日程 :2018年4年4月(水)
- 時間 :10:00-17:00
- 場所 :京王プラザホテル
- 定員 :30名
- 申込 :定員に達したため締め切りました
満員御礼ありがとうございました。