第5回「われわれの成果は何か」
何を成果とするか。私達はつい組織内部の
都合に合わせて成果を決め手しまいがちです。
代表的な例が売上の額です。
あなたが部下に「今月の売上の額はいくらか?」
と聞き続ければ、部下の頭の中は売上だけになります。
会社は「売上をあげてさえいればいい」という考えに
なってしまいます。ほんとうにそれでいいのでしょうか。
売上の額だけを成果とすれば、どれくらいお客様の
お役にたっているのかがわからなくなります。
結果として、これまでと同じ考え方で、
これまでと同じことをただやり続けることになります。
それでは、いつかお客様は離れてしまいます。
それだけではありません。ドラッカーは、
「売上だけを成果トするならば、生き残っていくことも
できなくなるに違いない」と言っています。
では、具体的にどうすればいいのでしょうか。
ドラッカーはさらにこう言っています。
組織の成果はつねに外部に存在する。企業の成果は顧客の満足であり、
病院のそれは患者の治癒であり、学校のそれは生徒が何かを学び
10年後にそれを使うことである。
ピーター・ドラッカー
事業はお客様のために行なっているものです。
したがって、お客様のためになって初めて
成果と言えるのです。上司であるあなたが部下に繰り返し
「今月はどれくらいお客様のお役に立てたか?」
と聞き続ければ、部下の頭の中は「お客様のお役に立つこと」
でいっぱいになります。
人間は、生きていくために栄養を摂らなければなりませんが
栄養のために生きているわけではありません。
会社も、生きていくために売上は上げなければなりませんが
売上のために生きているわけではないのです。
ぜひ、御社ぼ成果を「お客様で起こる良い変化」に変えましょう。
その具体的にな方法を学べるのがこのプログラムです。
- 成果とは売上と利益ではない
- 成果とは顧客で起こる良い変化のこと
- 成果を決めないとどうなるのか
- 成果3つの条件
- 成果を測るために必要な7つのこと
(参考図書 『ドラッカー5つの質問』)
□ ドラッカーを学ぶ経営塾 全13回
経営者の仕事とは、われわれのミッションは何か、
われわれの顧客は誰か、顧客にとっての価値は何か、
われわれの成果は何か、われわれの計画は何か、
中期経営計画のつくり方、マーケティング、イノベーション、
わが社の人材育成、成果を生む組織の作り方、
わが社の目標管理制度、リーダーシップなどについて、
体系的に学べるピーター・ドラッカーのプログラムです。
ドラッカーを学べる経営塾です
経営といっても、ある経営理論は精神的なことばかりであったり、
そうかと思えば、別な経営理論は方法論のことばかりであったり、
学べば学ぶほど混乱し、どこから何を学んでいいか
わからなくなってしまうとお感じになられる人も多いでしょう。
それは、経営者の仕事があまりにも多元的で、
異なる種類の仕事であるからです。
経営者の仕事は、考えること、決めること、行うことの3つに尽きます。
ドラッカーは、経営者が「考えるべきこと」「決めるべきこと」
「行うべきこと」をもれなく、まとめられてくれています。
ドラッカーのプログラムを取り組むことによって
経営者の仕事がどういうものかがはっきりとわかります。
大きな成果が得られます
☑ 理念、使命を問いただし、共有された経営意思が創り出されます。
☑ 理想とするお客様から「これが欲しかった」と言われる様になります。
☑ 事業の存続と繁栄に関わる8つの分野で目標を立てることができます。
☑ 組織上の混乱や部門間の軋轢が激減し、業務が円滑になります。
☑ 会社全体の目標から個人目標へ落とし込む方法がわかります。
☑ 会社の将来を安心して任せられる後継体制をつくることができます。
こんな想いで仕事をしています
ドラッカー専門のコンサルタント 山下淳一郎
私は、コンサルティングファームで働いた後、
上場企業の執行役員、兼任でグループ会社の取締役として
仕事をしていました。当時の経営者の一人ひとりは、
みんな優秀な人達でした。一人ひとりが、いま以上に成果をあげようと、
骨身を削って全力で仕事にあたっていました。
しかし、それぞれが日々の仕事をこなすことで精一杯で、
思うような成果をあげることはできませんでした。
組織が本来持つ力を発揮できずに事業は少しずつ成長する力を
失っていきました。会社は、事業として大きな成功を得たにも
関わらず、組織は不治の機能不全に陥り、士気は衰え、従業員は幻滅し、
熱気は失われていきました。理由は、経営陣が経営チームが
バラバラだったからです。
ドラッカーはこう言っています。
事業として成功し成人したかに思われたそのとき、
理解できない苦境に立つ。製品は一流、見通しも明るい。
しかし事業は成長しない。原因は常に同じである。
チームとしてのトップマネジメントの欠落である。
企業の成長がトップ一人でマネジメントできる限界を超えた結果である。
実際にはそのときすでに適切なチームがなければ手遅れである。
生き延びることで精いっぱいになる。たとえ生き延びたとしても、
不治の機能不全に陥るか少なくとも数年は出血が止まらない。
士気は衰え、従業員は幻滅し、熱気は失われる。
対策は簡単である。トップのチームを前もって構築しておくことである。
チームは一夜にしてならず、機能するには時間がかかる。
相互信頼と相互理解が必要である。そのためには数年を要する。
私の経験では三年はかかる。」
ピーター・ドラッカー
そのような経験から私は、「組織が本来もつ力を発揮して欲しい」
「経営陣は一枚岩であって欲しい」、「前もってトップマネジメン
トチームを構築して欲しい」という一心でこの仕事をしています。
「御社が本来もつ力を発揮され、将来にわたって繁栄する経営基盤を
つくってくださること」が私の想いです。
山下 淳一郎
開催のご案内
- 内容 :ドラッカーを学ぶ経営塾
- 日程 :2018年6年7月(木)
- 時間 :10:00-17:00
- 場所 :京王プラザホテル
- 定員 :30名
- 申込 :定員に達したため締め切りました
満員御礼ありがとうございました。