決定は最初の段階から行動への取り組みをその中に組み込んでおかなければ
成果はあがらない。事実、決定の実行が具体的な手順として
誰か特定の人の仕事と責任になるまでは、
いかなる決定も行なわれていないに等しい。
ピーター・ドラッカー
何かを決定するとき
わたしは以前、5人の経営チームで300人程度の組織運営をしていた頃、
こんなことがありました。そのメンバーで、毎朝ミーティングを行い、
1ヶ月ほどかけてあることを決定しました。決定後、気が付いてみると、
それを実行する人がいなくて困りました
。そして、その決定を実行してくれそうな人を当たって、頼み込みました。
その頼み込みは暗礁に乗り上げ、決めたことは自然消滅しました。
信じがたい話ですが本当にあった話です。その頼み込みは、まさに売り込みです。
誰もその決定を買ってくれる人はいなかったのです。
その時、そのメンバー全員で学んだことは、
まさに、「誰か特定の人の仕事と責任になるまでは、
いかなる決定も行なわれていないに等しい」、ということでした。
決定は最初の段階から行動への取り組みをその中に組み込んでおかなければ
成果はあがらないのです。
わたしと同じ失敗をしないために、次回、何かを決める際は、ぜひ次のことをしてください。
決定は最初の段階から誰かの仕事にすることを想定するー。
そうでなければ、"いかなる決定も行なわれない"になってしまいます。