わたしが、人からよく聞かれることが
「リーダーシップの資質とは何か」である。この問いはまるで
リーダーシップが作法教室で学べるものであると考えてる
かのようである。同時にリーダーシップがすべてであって、
それ自体が目的であると考えているかのようである。
しかし、そのようなリーダーシップこそが間違った
リーダーシップである。
ピーター・ドラッカー
協力者の能力を最大限に引き出す
歴史上、たった一人のリーダーで事を
成し得たという例はありません。
歴史を動かしたリーダーには、
必ず優秀なフォロワーの存在があります。
ドラッカー教授は、リーダーに求められる能力
について4つ挙げています。
1.人の言うことをよく聞く
というのは人としての姿勢であり能力ではありません。
そして、人の言うことをよく聞いたうえで、
2.自分の考えを伝える
これは、指示や命令という次元と
かけ離れた他者との関わりの重要性を示されています。
3.言い訳をしない
は、一切の責任は自分にあるという事を忘れず、
事に当たるリーダーのあり方を教えてくれています。
リーダーは能力の前に、どのような目的を持ち、
何を実現しようとしているのかが問われる存在です。
4.謙虚さを重視する
は、自分の存在よりも組織の目的に
重きを置くリーダーの存在意義を示されています。
リーダーである自分自身も組織の目的に
貢献する身であることを教えてくれています。