完全な失敗を捨てることは難しくない。自然に消滅する。
ところが昨日の成功は、非生産的となったあとも生き続ける。
もう一つ、それよりもはるかに危険なものがある。
本来うまくいくべきでありながら、
なぜか成果があがらないまま続けている仕事がある。
ピーター・ドラッカー『経営者の条件』
状況は変わる
いままでの成功はなんの役にも立たなくなります。
むしろ、それが邪魔をして進化に歯止めをかけることすらあります。
本来うまくいくべきという妄想から離れ、
成果があがらない仕事を捨てることは簡単ではありません。
場合によっては、また、人によっては、
自分の存在価値をも危うくする行為ですから。
それ自体が、一番自分の存在価値を危うくする行為だと思います。
経営の父、ピーター・ドラッカー教授は、著書「現代の経営」の中で、
「経営者の仕事は経営をすることである」、と述べられています。
もし、あなたが、経営者の仕事は何か?、と問われたとき、
どのように答えるでしょうか?。経営者の仕事は、
事業機会を創造し、意思決定することで継続的に成果をあげることに尽きます。
変化が常態の時代なら、事業も同じく変化が常態です。
常なる変化を日常の仕事にしている組織とそうでない組織。
それが、倒産件数戦後最大、
最高益企業数も最大という二極化を生んでいるように思えます。
不況ではなく、わたしたちが
それに対応できていないという見方があることを忘れてはならないと思います。
どう対応すればいいのか。
それは、「本来うまくいくべきでありながら、
なぜか成果があがらないまま続けている仕事」を捨てることです。