自らが成果をあげ、組織が成果をあげることを望む者は、
計画、活動、仕事を常時点検する。
ピーター・ドラッカー『経営者の条件』
あるCEOの会話
お話しする機会がありました。現在、社員さんはみな自分の仕事に忙しく、社長ご自身も一人で会社を切り盛りしてきたためか、重要ではない雑事雑用にひとり追われている毎日だそうです。その社長さんは、そのような状況下、会社の将来に不安を感じて眠れない日もよくあるということでした。不安の内容を簡単に言うと、「事業の成長が運んでくる課題の重荷に会社が耐え切れなくなってきている。だから、組織の再構築が急務。でも、忙しくてそれどころではない・・・」ということでした。わたしは、とても心配になりました。
ここで、有名な話を共有したいと思います。「森にきこりがいました。きこりは毎日毎日、一生懸命、木を切っていました。そこに人が通りかかりました。一生懸命切っているわりには、木が切れていないことを不憫に感じたその通りがかりの人は、”きこりさん、手を止めて斧を研いだ方がいいんじゃないですか?”とアドバイスしました。すると、そのきこりは、"忙しくて、斧を研いでいる時間なんかないですよ"と、通りがかりの人の言葉に耳を貸さず、一生懸命、その斧で木を切り続けました。」
成果をあげるために、忙しいときは手を止めて、計画したことを再計画し、活動を見直し、仕事を常に点検してください。