われわれの事業は何かを知るための第一歩は、顧客は誰かという問いを発することである。現実の顧客、潜在的な顧客は誰か、顧客はどこにいるか、顧客はいかに買うか、顧客にいかに到達するかを問うことである。
ピーター・ドラッカー『現代の経営』
顧客はどこにいるか
本日は、某企業の会議に出席させて頂きました。今回のテーマは「われわれの顧客は誰か」でした。「われわれの顧客は誰か」という響きから、"対象顧客を確定すればよし"と解釈をしてしまいがちですが、その顧客とは可変的な存在です。ゆえに、事業は進化させていく必要があるということです。
今日もなお日本語がふつうに通じる海外の観光地はたくさんあります。それは言うまもでなく日本人を顧客対象にしたサービスがあったからです。既にそれと同じことが違う形で日本で起こっています。ユニクロが銀座に五か国語に対応するスタッフをそろえた店舗をオープンされたのもそのひとつとです。銀座といえば、その対象顧客は、お洒落な女性、お金持ちのご婦人といった日本人でしたが、銀座にオープンしたユニクロの対象顧客は"来日客"です。それは今後対象となりうる顧客が国内から海外の人にシフトする未来への布石と言えます。
会議で"顧客はどこにいるか"というテーマについて徹底的に議論しました。まさに、わが社の事業は何かを知るための第一歩は、顧客は誰かという問いを発することであり、現実の顧客、潜在的な顧客は誰か、顧客はどこにいるか、顧客はいかに買うか、顧客にいかに到達するかを問うことです。ぜひ御社も"顧客はどこにいるか" について議論されることをおススメします。お客さまにいま以上お応えしていくために、今後何を行うべきか、今後何を行うべきでないかといったことがきっと見えてきます。
- 現実の顧客は誰か
- 潜在的な顧客は誰か
- 顧客はどこにいるか
- 顧客はいかに買うか
- 顧客にいかに到達するか