明日を実現するための第一歩が昨日を廃棄することである。明日新しいことを行えるようになるための前提は、もはや生産的でないもの、陳腐なもの、陳腐化したものから自由になることである。
ピーター・ドラッカー
昨日を廃棄する
いつもお読みいただきありがとうございます。約十数年前のホテルの予約受け付けは電話だけでした。現在は、インターネットによる受付けがほとんどといってよいでしょう。また、一昔前の宅配ピザは、特定された住所だけの注文を受けていました。今日、スマートフォンに付いているGPS機能によって、注文先の位置が特定できるようになったため、野球の試合を起こっている野外やアウトドアを楽しんでいる河原にいるお客様にピザをお届けしています。ホテルの「事業内容」が同じであってもホテルに勤める方の「仕事の内容」は変化し、宅配ピザの「事業内容」は同じであっても、宅配ピザのスタッフの「仕事の内容」は変わっています。このように、たとえ「事業内容」が同じであったとしても、なんらかの変化による影響によって、「仕事の内容」は変化していきます。
社会は常に変化しています。お客様も常に変化しています。その変化を無視するとき、またはその変化と関係のないところで事業を進め、仕事を行うときに起こるのは、「いままでやり方が通用しない」といった嘆きです。ややもすれば、「自分たちのやり方はこうである」と無意識に固定しまっているものが、「いままでやり方が通用しない」という状態を生み出していないとも限りません。
いま起こっている変化を知ることによって、「これからのやり方はこうである」といった可能性を見出すことができます。いま起こっている変化を活用していく中に、新しい事業機会を生み出せる可能性があります。