意識的に外の世界を知覚すべく努力しなければ、
やがて内部の圧力によって外の世界が見えなくなる。
断固たる行動をもって変えない限り、日常の仕事の流れが
関心と行動を決定してしまう。
ピーター・ドラッカー『マネジメント』
上司がそれを部下に伝えて終わるー
研修やセミナー、または勉強会で、『成果をあげるためにはお互いの強みを活かすことである』。ということを学んだとします。それを学んだ上司が、会社に戻った時に、部下に、「お互い強みを活かして頑張りましょー!」と伝達して終わるのが現実です。しかし、その通達は、翌日で忘れ去られてしまいます。まさに、「断固たる行動をもって変えない限り、日常の仕事の流れが関心と行動を決定してしまう」、です。
半年後、「その後どうですか?」と聞かれて、「はい!?、えっ!?、いやぁー、忙しくて取り組めてません。これは、深刻な問題です。このように、研修やセミナーで学んだことのほとんどは、使われないまま忘れ去られてしまいます。知識を得たならば、その知識を現実の仕事、実際の組織に置き換えて活かさなければ、せっかく学んだことが意味のないものになってしまうからです。では、具体的にどうすればいいのでしょうか。
共有することは必要です。しかし、誰かが学んだことをただ誰かに通達して終わってしまうことは、あまりにも危険な伝達です。なぜなら、間違っている行為ではないため、なくなることはないからです。学んだことを仕事の中で活かすために、学んだことが成果につながっているかどうか、確認することを定型化してください。研修やセミナー、勉強会などで学んだことを活かす仕組みをつくってください。伸びている会社は、次のようなことを実行されています。