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経営者の役割 ドトールコーヒー発展の淵源

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組織は、それ自身の為に存在するのではない。それは手段である。それぞれが社会的な課題を担う社会のための機関である。生き物のように、自らの生存そのものを至上の目的とすることはできない。組織の目的は、社会に対する貢献である。
ピーター・ドラッカー『断絶の時代』

正しい願いやポリシーを持ったからこそ

 

ドトールは、1926年にコーヒー豆の卸売として創業されました。当時は八畳一間の事務所で、従業員はたった2名。喫茶店にコーヒー豆の営業に訪問しても「商売の邪魔だ」と怒鳴られ門前払いの日々。創業当時は来る日も来る日も苦境の連続でした。

1964年にはコーヒーショップを開業し、事業を拡大していきました。そして1996年に日本に進出を果たしたスターバックスが注目されはじめ、ドトールは厳しい競争を余儀なくされました。しかしドトールはそれをチャンスととらえ、エクセルシオールという新業態をつくり、事業をさらに伸ばしていきました。現在、ドトールは従業員1000名を超え、店舗数は1500ヵ所以上、年商は約700億を超えています。

”織田信長が軍旗に掲げたものは「天下布武」、武田信玄は「風林火山」。いずれも戦いの発想だ。徳川家康が掲げた「世のため人のため」という使命が正しかったからこそ、多くの人々の賛同を得られた。最初に正しい願いやポリシーを持ったからこそ、半世紀以上にわたりコーヒー業界に身を置くことができ、ドトールコーヒーも発展できたと思っている。”と、ドトールコーヒーの名誉会長である鳥羽博道さんは語られています。

 

 

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