急激な変化と乱気流の時代にあっては、大きな流れを知り、基本に従わなければならない。個々の変化に振り回されてはならない。大きな流れそのものを機会としなければならない。
ピーター・ドラッカー『ネクスト・ソサエティ』
乱気流の時代 ドラッカーに学ぶ vol.1
今まで通用していた事が通用しなくなった。2008年9月以降、私が一番多く聞いた言葉です。たしかに、社会が変われば今まで通用していた事は通用しなくなります。問題は「通用しなくなったこと」ではなく、「通用しなくなった事を続けていること」です。
ガラパゴス諸島にイグアナという大きなトカゲがいます。イグアナは昔サボテンを食べていました。サボテンは食べられまいと"とげの体"に進化しました。サボテンが食べられなくなったイグアナはその後、海草を食べるようになりました。陸で生きていたイグアナは"えらのある体"に進化し、水中でも呼吸ができるようになりました。このようにあらゆる生命が環境の変化に対して自ら多様性を創生しながら生き続ける工夫しています。生き続ける工夫。それが、「事業を進化させる」ということです。
"急激な変化と乱気流の時代にあっては、大きな流れを知り、基本に従わなければならない。"これはピーター・ドラッカー教授の言葉です。基本とは「物事が成り立つおおもと」の事です。次回は生き続けていくために不可欠な「物事が成り立つおおもと」についてお伝えいたします。楽しみにしていてください。