何かを伝えるには、まとまった時間が必要である。
計画や方向づけや仕事ぶりについて、
部下と一五分で話せると思っても、
勝手にそう思っているだけである。
肝心なことをわからせ、何かを変えさせたいのであれば、
一時間はかかる。
ピーター・ドラッカー『経営者の条件』
大切なことを理解してもらうために
人間の身体には大動脈が走っています。
しかし、大動脈だけでは身体の隅々までに
血液を運ぶことはできません。無数の毛細血管があってこそ、
温かく、清らかな血が流れ通い、人間は生き生きと活動することができます。
会社組織も同じように、大勢が集合する場だけでは、
組織の隅々までに大切なもの行き届かせることはできません。
細々とした話し合いや打合せがあってこそ、
組織は生き生きと活動することができまます。
忙しいあまり、伝えることを怠ってしまったり、
伝えるべきことを短い時間で済ませたとしても
勝手に伝わったと勘違いしているだけで大切なことを
理解してもらうことはできません。
大切なことを理解してもらい、何かを変えていくためには、
それなりの時間がかかります。
大切なことを理解してもらうために、
ぜひまとまった時間を確保してください。