事業の定義なしに適切に行うことはできない。
事業の定義なくしては、資源のばらまきに終わるのが関の山である。
事業を点検し、修正していくこともできない。
期待と成果を照合できないことは資源の投入の変更も不可能である。
ピーター・ドラッカー『マネジメント』
書評家が選んだビジネスパーソン必読書10冊
2012年12月29日付の朝日新聞に、著書『なぜ、あのガムの包み紙は大きいのか ドラッカーに学ぶお客様を幸せにする会社の作り方』が全5段に掲載されました。
社会が変化すれば、当然いま行っている事業は古くなります。
社会は変化が常態であるがゆえに、事業は時々刻々と古いものになっていきます。
組織は常に進化していくことを強いられています。
現在行っていることが過去と同じであれば、その組織は繁栄することができません。
逆に、現在行っていることが、昨日とそれと異なる組織だけが成長する機会を手にします。
ドラッカー教授は、事業を新しい次元に進化させていくためには、
事業の定義が必要であることを教えてくれています。
「事業の定義が明確に理解されないかぎり、
いかなる企業といえども成り行きに左右されることとなる」と指摘されています。
事業を常時点検し、成果をあげるべく軌道修正していくためにも
事業の本質を明確な言葉で限定してください。