トップマネジメントが機能するには、厳しい条件を満たさなければならない。
仲の良さだけで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー『マネジメント』
チームの仲を壊す言動と行動は背任行為
経営陣の実態はバラバラであり、相反し合っていたり、
ギスギスしている状態がほとんどです。
経営陣が一堂に会す経営会議は、一歩間違えれば、
目には見えない感情が対決する場になることもあります。
経営チームの各メンバーが、政党の派閥争いになってしまえば、
成果を生むための貴重なエネルギーは組織の内部に引っ張られ、
組織の外に向けられる力を奪ってしまいます。
そもそも会社は誰のために存在しているのでしょうか。
そうです、組織の外にいるお客様のために存在しています。
ゆえに、経営チームのメンバーは、好き嫌いや相性を超えて、
尊重し合うことを前提としなければなりません。
けっして仲良しでることが重要ということではなく、
あえてお客様の将来に責任を感じ、その挑戦に向けて、
協力すべき仕事を明らかにすることが経営者の仕事です。
一方で、異なる役割を担う異なる人間が、
一つの組織をそれぞれの視点で見ていくわけですから
、反対意見が衝突して当然です。
その異なる考えから共通の考えをつくり出してこそ、
チームとして機能するに至ります。
前述のように、仲良しでいる必要はありませんが、
経営者の職務を考えれば、チームの仲を壊すような言動と行動は、
背任行為くらいに心得ておきべきでしょう。