マネジメントとは、組織とそこに働く者を成長させるべきものである。組織はすべて学習と教育の機関である。あらゆる階層において、自己啓発と訓練と啓発の仕組みを確立しなければならない。自己啓発と訓練に終わりはない。
ピーター・ドラッカー
あるのは答えではなく原則
いつもお読みいただきありがとうございます。人と人が集まって組織が構成されています。その組織が集まって社会が成り立っています。組織が組織として機能しなければ、そこで働く人は病んでしまいます。そして、社会が社会として機能しなければ、社会は争いの場と化してしまいます。人と人が集まった組織が正しく機能するためには、マネジメントが必要です。組織と組織が集まった社会が正しく機能するためにも、マネジメントが必要です。
ドラッカーはマネジメント層に向けられたもの。一般的にそのように認識されているかもしれません。「ドラッカーはマネジメント層に向けられたもの」ではなく、「新人から社長が学ぶもの」です。なぜなら、新人は新人として自分をマネジメントし成果をあげる責任を担っていますし、、社長は自分をマネジメントしながら、組織全体のマネジメントを通して、成果をあげる責任を担っているからです。
ドラッカーは難しい。よく耳にする言葉です。ドラッカーが教えてくれているものは、「表面的な方法論」ではなく「普遍的な原則」です。翻って。私たちは、詰め込み教育の影響によるものか、「物事には答えがあって答えは教わることができる」と考えしまいがちです。現実の世界にあるのは、答えではなく原則です。ドラッカーが教えてくれているものが原則であるがゆえに、「難しい」と錯覚してしまうのです。ドラッカーは「奥が深い」のであって「難しい」のではありません。社会のため、人間のため、多くの方にマネジメントを学んでいただきたいと願っています。