私は、経験豊かな成功している経営者さえ、
基本と原則を十分把握していないことに気がついた。
そこで私は、数年をかけて、マネジメントの課題と責任と
実践にかかわる基本と原則を総合的に明らかにすることにした。
ピーター・ドラッカー
ヒットを打ち続けるために
経営者として何をすればいいですか?
これは、私が初めて取締役の任命を受けた時、上司である社長に言った言葉です。
私は取締役になってはじめて自分が経営をわかっていないことに気付いたのです。
経営を学ばなければならないと焦る思いでした。経営は学ばなければならないのか?。
経営はひらめきや発想だけでできないもの?。そんな疑問を抱いている方に
次のようにお尋ねしたら、どんな答えが返ってくるでしょうか?
「なぜイチローは野球の研究し続けるのでしょうか?
イチローが野球の研究し続けるのはヒットを打ち続けるためです。
経営者が経営を学び続けるのも成果をあげ続けるためです。
経営者が成果をあげ続けるためには経営を学び続ける必要があるのです。
では、経営の何を学べばいいのでしょうか?。
ドラッカーはこう言っています。「私は、経験豊かな成功している経営者さえ、
基本と原則を十分把握していないことに気がついた。
そこで私は、数年をかけて、マネジメントの課題と責任と
実践にかかわる基本と原則を総合的に明らかにすることにした。」
ドラッカーと聞くと、すごい戦略を教えてくれる人と思うかもしれません。
ドラッカー教授が教えてくれていることは基本中の基本なのです。
大事なのは基本です。私は表面的な方法論より
基本と原則を経営者に学んだいただきたいと願っています。
「組織運営するうえで押さえておかなければならないこと」と
「事業を成功させるために拠り所となるもの」を
知っているだけでもずいぶん違うからです。
事実、いろいろな方法論を知っている人よりも、
どう考えたらいいかを知っている人の方が成果をあげています。
ぜひドラッカー教授が明らかにした基本と原則を学ばれ、
ヒットを打ち続けていってください。