意思決定は機械的な仕事ではない。リスクを伴う仕事である。
それは判断力への挑戦である。大切なことは、問題への答え
ではなく、問題についての理解である。成果をあげるために、
ビジョン、エネルギー、資源を総動員することである。
ピーター・ドラッカー
こうして問題についての理解が深まる
例の件はこーしよう。トップにそう言われると、
たとえいろいろな考えがあっても思考は停止し、
そうですね、となってしまうものです。
トップは不思議な説得力があります。ま
た、あの件はあーしていこう。専務がそう言うからには
深い裏付けがあるに違いないと安心し、
様々な迷いがあっても、はいそうしましょう、
と思ってしまうものです。
時間が過ぎるとそう決めたものの
後になってこの方が良かったと言う考えが
浮かぶことがあります。それは、適切な意思決定に
至っていなかった表れです。
では適切な意思決定をしていくためには
どうすればいいのでしょうか?。
ドラッカーはこう言っています。
意思決定は機械的な仕事ではない。リスクを伴う仕事である。
それは判断力への挑戦である。大切なことは、問題への答え
ではなく、問題についての理解である。成果をあげるために、
ビジョン、エネルギー、資源を総動員することである。
ピーター・ドラッカー
私たちはつい問題への答え」を決めてしまいがちですが、
大切なことは「問題への答え」の前に「問題についての理解」です。
現在、ある企業にコンサルティングとして月に1回訪問しています。
コンサルティング=教えることではありません。
その企業では、まず基本と原則を知って頂くことからスタートしました。
基本とは物事が成り立つおおもとのことで、
原則は結果を左右する拠り所となるものです。
基本と原則のレクチャーを行なったあと
「様々なドラッカーの問い」に対して、
事業や組織について経営チームで話し合って頂き、
最終的に意思決定して頂いています。
その後必ず、経営チームの方々に、
協議で得た事を書いてもらい、書いたことを
お互いに共有してもらっています。
そのメリットは、自社が抱える問題についての理解が
浮き彫りになことです。その結果、適切な意思決定に
至ることができます。ぜひ試してみてください。
- 自分の考えを文字にするによって自分の学びがより鮮明なものになります。
- 自分の考えを文字にするによって自分の学びを自分に刷り込むことができます。
- 自分の考えを文字にするによって瞬間の学びを永遠の財産にすることができます。
- 自分の考えを文字にするによって自分の考えを保存しておくことができます。
- 参加者同士で共有することによって見落としていたものを拾うことができます。
- 参加者同士で共有することによって同じことを別な角度から観ることができます。
- 参加者同士で共有することによってお互いの思考がさらに高まります。
- 参加者同士で共有することによってお互いの理解がさらに深まります。
- 参加者同士で共有することによってお互いの視点がさらに広がります。
ドラッカーをさらに知りたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。