組織たるものは、やがてトップの責任を担うべき者を育成
しなければならない。しかもトップの継承が
納得しうる基準によって行われ、抗争、不正、贔屓によって
行われることのないようにしなければならない。
ピーター・ドラッカー
取り返しのつかない失敗を防ぐために
社長の選任はアメリカでは
どのように行われているのですか?。
先日、Webサイトから
そんなお問い合わせを頂きました。
お問い合わせというより質問ですね。
踏み込んでお尋ねすることは避けましたが、
質問をお送りしてきたその社長は、
次期社長の人選に頭を悩まされていました。
社長の仕事の中で、最も重要な仕事が
次期社長の決定です。なぜ最も重要なのかは
言うまでもありませんが、
後任の選択は修正や変更ができないからです。
アメリカは理にかなったやりかをやっていると
思われているかもしれませんがそうでもありません。
実情は、年齢や勤務年数によって
後任が決められています。
引退を控えた社長は、実力のある役員に
こっそり相談したうえで後任を決めていますが、
時には聞くに堪えない社内政治によって
社長が選任されることもあります。
頂いたご質問に対する答えがそれないように
アメリカにあるルールをご紹介します。
たしかに、そのルールを守れば
取り返しのつかない失敗を防ぎ、
適した人間を選出することはできるでしょう。
1.引退する社長は、後任を推薦できるが任命権は持たないこと。
2.推薦は2名あげること。
3.同族が二代以上続く場合、役員に年齢的に不適切な人間を置かない。
4.同族が二代以上続く場合、役員に能力のない者は置かない。
(『日本に来たドラッカー 初来日編』第4話より)
詳しくは、こちら でお読みになれます
日本に来たドラッカー 初来日編 (山下 淳一郎)
この世にあって何がしかの責任を担う者であるならば、
ドラッカーとは、いま読むべきものである。明日読むべきものである。
10年後、50年後、100年後にも読むべきものである。
ジム・コリンズ
もっとドラッカーを知りたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。