組織内のあらゆる人材を発掘し、高度の人材としてのスペシャリスト、
および、判断力 と決定力をもつ人間としてのゼネラリストとして
育成することができなければならない。
ピーター・ドラッカー
『企業と人材』で紹介していただきました
スペシャリストとゼネラリスト
学問の分野では、「理系」とか「文系」という分類があります。
それは、社会に「理系」 や「文系」という独立した世界があるかのような
錯覚を起こさせるほど、便利な言葉です。しかし、現実の社会に
理系や文系といった区分はなく、それぞれが複合的に入り混じり ながら、
時々刻々と変転する自然界のように、片時も止まることなく、
様々な事象が社会 を形づくっています。
理系と文系という区分がないとはいえ、人間が就く仕事には種類が実在します。
その種 類を大きく分けると「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」と言えるでしょう。
人材を発掘
ドラッカーはこう言っています。
「組織内のあらゆる人材を発掘し、高度の人材としてのスペシャリスト、
および、判断力 と決定力をもつ人間としてのゼネラリストとして
育成することができなければならない。
加えて、彼らの弱みを意味のないものにしつつ、強みを発掘させ、
失敗が大惨事となり得 ないレベルにおいてリーダーシップとして
能力を試すことができなければならない。」
経験を積ませる
事業を進めるためには、専門性の高い人材(スペシャリスト)と
専門家を率いる人材(ゼ ネラリスト)の両方が必要です。
したがって、その両方を育成していかなければなりません。
失敗した人間が干されてしまう組織は、誰もが失敗を恐れて
挑戦しなくなってしまいま す。挑戦のない組織に未来はありません。
失敗が大惨事となり得ないレベルにおいて
事業を推し進める経験を積ませることによって、人材を育成していってください。