明日マネジメントに当たるべき人間を今日用意しなければならない。
明日のための人材、特に、明日のトップマネジメントを育成し、
組織の精神をつくりあげなければならない。
ピーター・ドラッカー
『先見経済』5月号 ”巻頭”山下淳一郎
1938年に創立された清話会。
その清話会が発刊している機関誌『先見経済』5月号に、
”後継者育成”というテーマで書かせて頂きました。
後継者育成について3つの視点でお伝えしています。
一つは、経営者の仕事は「事業を継承すること」です。
一子相伝。この言葉はあるアニメがきっかけで有名になった言葉ですね。
一子相伝とは、「自分の子供一人だけに奥義を伝えること」です。
後継者の選定も子供に限定されないまでも、
一人に相伝することが一般的な通念になっています。
誰かに引き継ぐタイミングが来たときに引き継ぎを始めてもうまくいきません。
経営の継承は短期間でできないからです。
ドラッカーは、やり直しのきかない最も難しい仕事がトップの継承だと言っています。
一人の人間に引き継いだあとになって選任ミスだとわかっても、簡単に交代させることはできません。
3人の経営チームをつくれば、3人が3人とも一度に交代することはありません。
3人のうち1人を入れ替えることは容易です。
あとになって選任ミスだとわかっても、他の2人がそれを改め、正すことができるため、
取り返しのつかない問題に至らず、危険な交代を安全な入れ替えで済ませられます。
経営チームをつくることによって、「後継問題を解決」することができます。
偶然、当社顧問の野田一夫先生の記事も掲載されておりました。
後継者を育成したい社長様へ
明日のトップマネジメントを育成し、 組織の精神をつくりあげなければならない。
ピーター・ドラッカー