企業と使命と目的を定義するとき、
出発点は一つしかない。顧客である。
ピーター・ドラッカー
誰のお役に立つのかをはっきりさせた時
アグネス・ゴンジャ・ボワジュという
一人の女性がある事業を起ち上げた。1978年のことだった。
彼女はビジネスのトレーニングは受けたことがない。
しかし、その事業は100カ国以上に広がり、4000人を擁し、
何百億ドルもの資産を運用するようにまで発展した。
彼女は1979年にノーベル平和賞を受賞した。
そして受賞式でこう言った。
「飢えた人、裸の人、家のない人、体の不自由な人、
病気の人、必要とされることのないすべての人、
愛されていない人、誰からも世話されない人、
これらの人のために私は働く。」
そのような方々のために働く。
そう言ったその女性は世界から
マザー・テレサと呼ばれた。
現在、世界には約70億もの人がいる。
赤ちゃん、幼稚園児、小学生、中学生、高校生、大学生、大学院生。
社会人。そして、新入社員、中堅社員、管理職、経営者。
また、マーケティング部で働く人、開発部で働く人、
営業部で働く人、人事部で働く人、法務部で働く人、経理部で働く人。
さらには、マーケティング能力を身に付けたい人、
営業力を高めたい人、企画書作成のスキルを身に付けたい人、
上司に悩む部下、部下に悩む上司。
独身の人、二人家族、三人家族。
家を借りたい人、家を貸したい人、家を買いたい人、家を売りたい人。
海に行きたい人、山に行きたい人、海外に行きたい人、
国内を観光したい人。例を挙げれば切がない。
社会には、想像を超える種類の「さまざまな人」
「さまざまな状態の人」がいる。
ドラッカーはこう言っている。
企業と使命と目的を定義するとき、
出発点は一つしかない。顧客である。
ピーター・ドラッカー
あらゆる人に、あらゆることを行ない、
あらゆる満足を提供できる会社はこの世にない。
しかし、特定の人に、特定ことを行ない、
特定の満足を提供することはできる。
ここでいう特定の人が「お客様」ある。
お客様とは、「わが社の得意分野でお役に立てる人」だ。
そして、「わが社が心から喜んでもらいたいと願う人」であり、
「わが社が満足させるべき人」である。
組織が本来持つ力を最大限に発揮する時。
それは誰のお役に立つのかをはっきりさせた時だ。
だから「われわれの顧客は誰か」を追究した組織は強い。
飢えた人、裸の人、家のない人、体の不自由な人、
病気の人、必要とされることのないすべての人、
愛されていない人、誰からも世話されない人、
これらの人のために私は働く。
”わが社は、○○の人のために働く”
御社は”○○にどんな言葉が入るでしょうか？
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカー5つの質問
著 者 ：山下 淳一郎
出版社 ：あさ出版 1,300円（税別）
成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。
ピーター・ドラッカー
"現状を打開したい"とお考えの社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。
