
自立した組織をして高度の成果をあげさせることが、
自由と尊厳を守る唯一の方策である。その組織に成果をあげさせるものが
マネジメントであり、マネジメントの力である。成果をあげる責任ある
マネジメントこそ全体主義に代わるものであり、
われわれを全体主義から守る唯一の手だてである。
ピーター・ドラッカー
物事を良い方へ変化させていくことこそ

「あなたの英知が社会を変える」からの続き。
戦後、会社の再建に奔走する立石電機(現オムロン)
の創業者立石一真は社員にこう言った。
「企業は利益追求のためのみにあるのではない、
社会に奉仕するために存在するのだ。」
立石電機(現オムロン)はその後、自動改札機、自動販売機、
ATM、新幹線や自動車の速度メーターなどを発明し、
私達の生活を便利なものにしてくれた。
現在では、血圧計は世界トップシェアを誇り、
多くの人の健康を見守る役目を果たしている。
「機械にできることは機械に任せ、人間はより
創造的な分野での活動を楽しむべきである。」
これが、立石の人間の尊厳に基づく信念だった。
揺るぎない立石の考えは明快であり、一貫性があった。
焦点の定まった考えが、組織の拠りどころとなる。
それが、秩序ある全体を生んでくれる。
ドラッカーは、そんな立石と30年の長きにわたって交流を深めた。
ドラッカーはこう言った。
自立した組織をして高度の成果をあげさせることが、
自由と尊厳を守る唯一の方策である。その組織に成果をあげさせるものが
マネジメントであり、マネジメントの力である。
成果をあげる責任あるマネジメントこそ全体主義に代わるものであり、
われわれを全体主義から守る唯一の手だてである。
ピーター・ドラッカー
私たちが日々、仕事を通して社会と関わり、
力を合わせて成果をあげていくことが、
人間が人間らしく生きていける社会を守る手立てなのだ。
意思を持って未来を描き、物事を良い方へ
変化させていくことこそマネジメントである。
英知とは、「頭の良さ」ではなく「善き志」のことである。
詳しくは、こちら でお読みになれます
日本に来たドラッカー 初来日編 (山下 淳一郎)
ドラッカーとは、いま読むべきものである。明日読むべきものである。
10年後、50年後、100年後にも読むべきものである。
ジム・コリンズ