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意思決定は、機械的な仕事ではない。リスクを伴う仕事である。
それは判断力への挑戦である。意思決定とは知的は遊戯ではない。
行動し、成果をあげるために、ビジョン、エネルギーを
総動員することである。
ピーター・ドラッカー
読者の方々に心より感謝申し上げます
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拙著『ドラッカー5つの質問』が
ビジネス書の分野でランキング5位となりました。
本当に、本当に、ありがとうございます。
平身低頭、重ねて感謝申し上げます。
『ドラッカー5つの質問』の一部を紹介させて頂きます。
社長は期の終わりになると、その期を振り返り、
「よし、来期は今期と違うものにしよう」と決意を新たにする。
そして、社員さんに、「来期は前期を上回る業績を上げよう」と伝える。
しかし、社員さんはその計画書を見ても、
「どんな思いが込められた計画なのか」
「どんな考えに基づいて立てた計画なのか」
「どんなことを達成しようとしている計画なのか」
わからない。
ゆえに、「何を変えればいいか」「何を新たにはじめればいいか」
「何をどう工夫すればいいか」わからない。
社員さんにしてみれば、「前期と何が違うんだろう」
「でも上は何か変えたいみたいだな」
「計画は売上目標の額が吊り上っただけで何も変わっていないよな」
としか思えない。これが、数字だけの目標で起こることだ。
「わが社の経営計画は管理部長がすべてやっています。」
「うちは経営企画部の部長が社長の考えを資料にまとめています。」
経営計画についてそんな声をお聞きすることがある。
「仏作って魂いれず」だ。魂のない経営、魂のない事業、
魂のない計画はあり得ない。経営計画が機械的な仕事でつくられ、
形式的なものになってしまうのはとても悲しい。
ドラッカーはこう言っている。
意思決定は、機械的な仕事ではない。リスクを伴う仕事である。
それは判断力への挑戦である。意思決定とは知的は遊戯ではない。
行動し、成果をあげるために、ビジョン、エネルギーを
総動員することである。
ピーター・ドラッカー
計画をつくるということは、目指すべき旗印を
はっきり打ち立てるということだ。
それは、リスクとのせめぎあいであり、
事業上の高度な判断である。
計画は、経営チーム全員が計画をつくる過程に
関わることに意味がある。経営計画は経営チームの全知全能を
総動員してつくらなければならない。
会社の命運を担っているのは経営チームであり、
その実行を指揮するのも経営チームのメンバーだからだ。
「われわれの計画は何か」は、
社長をはじめ経営チームのメンバー全員が
「われわれが達成したいことはこれだ!」
と言えるものを決めるということだ。
御社のさらなる繁栄のために、
ぜひ経営チームで魂の入った経営計画をつくっていただきたい。
(~『ドラッカー5つの質問』第5章より~)
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカー5つの質問
著 者 :山下 淳一郎
出版社 :あさ出版 1,300円(税別)
成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。
ピーター・ドラッカー