部下たちは、無能、無知、頼りなさ、無作法など、
ほとんどのことは許す。しかし、真摯さの欠如だけは許さない。
ピーター・ドラッカー
何を基準に人を選べばいいの
今日はある企業で講演をさせて頂きました。
その企業がは多くのグループ会社を持つ企業で
各グループ会社の社長、取締役の方々に向けて
「経営人材の育成」というテーマで講演をさせて頂きました。
次の経営人材を誰にしようか。経営チームに誰を加えようか。
または、経営チームをどのように再編しようか。
そう思うとき、社長は、「誰を選んだらいいか」
ということに悩むことがあります。
経営チームのメンバーは、
社長とコミュニケーションできる人です。
そして、経営チームのメンバー同士で
コミュニケーションできる人です。
これが大前提です。
お互いがお互いの言っていることを
理解しようと努める関係でなければ
何も始まらないからです。
経営チームのメンバーに必要なのは、
「自分で成果をあげる能力」ではなく、
「組織を通じて成果をあげる能力」です。
では、能力が高ければいいかと言うと、
けっして、そうではありません。
ドラッカーはこう言っています。
判断力が不足していても、害をもたらさないことはある。
しかし、真摯さに欠けていたのでは、いかに知識があり、
才気があり、仕事ができようとも、組織を腐敗させ、業績を低下させる。
真摯さは習得できない。仕事についたときにもっていなければ、
あとで身につけることはできない。真摯さはごまかしがきかない。
一緒に働けば、その者が真摯であるかどうかは数週間でわかる。
部下たちは、無能、無知、頼りなさ、無作法など、ほとんどのことは許す。
しかし、真摯さの欠如だけは許さない。
そして、そのような者を選ぶマネジメントを許さない。
ピーター・ドラッカー
真摯さの欠如とは「んー、人間的にちょっと…」
という人のことです。社員は、そのような人が上に立つことに
反発するものです。真摯さについて、
ドラッカーは5つの視点で教えてくれています。
1.人の強みよりも弱みに目がいく者
2.何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心をもつ者
3.真面目さよりも頭のよさを重視する者
4.有能な部下に脅威を感じる者
5.自らの仕事に高い基準を設定しない者
ドラッカーをさらに知りたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。
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ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方 山下 淳一郎
トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。
チームはシンプルではない。仲のよさで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー