目標抜きでマネジメントしようとすることは、
空路を地図も目印もなく、無計器飛行することに似ている。
事業の運営において、パイロットの能力に相当するものは、
将来を予想する能力である。間違ったことを予期して
設定した目標ならない方がよい。
ピーター・ドラッカー
目標設定に必要な意思の疎通
東証一部上場企業様の経営チームによる目標策定の3日間合宿
目標管理を提唱したのはピーター・ドラッカーです。
意外に知らせていませんが、目標管理の生みの親は
ドラッカーさんなんです。
唐突な質問ですが、なぜ目標が必要なのでしょうか。
目標を抜きにマネジメントすれば、
どうなってしまうのでしょうか。
ドラッカーはこう言っています。
目標抜きでマネジメントしようとすることは、空路を地図も目印もなく、
無計器飛行することに似ている。しかし、この計器さえ、計器を読み判断する能力が
パイロットになければ役に立たない。事業の運営において、
パイロットの能力に相当するものは、将来を予想する能力である。
間違ったことを予期して設定した目標ならない方がよい。
ピーター・ドラッカー
地図も目印もなく飛行することは極めて危険です。
経営チームと事業部長は、目的地に安全に飛行機を操縦する
パイロットと同じです。目標の意味を理解しておかなければ、
何も判断できなくなります。
経営チームは、いろいろな種類の計器を見ながら
事業を運営していかなければなりません。
したがって、経営チームは、会社の使命のために、
経営環境の変化、市場の変化、顧客の変化を掴み、
会社の強みが生きる目標を設定しなければなりません。
もちろん、時間と労力はかかります。
組織全体の目標設定ですから、簡単にできるはずがありません。
あとになって、意味のない混乱に引きづり込まれるよりも、
目標設定で時間と労力をかけた方が効果的です。
ドラッカーが提唱した目標管理は一言でいえば
「会社全体の目標に向けて各部門も各個人も目標を決めましょう」
というものです。それに対して、企業で行われている目標管理は、
「あなたの上司があなたを管理しますから高い目標を立てなさい」
というものです。
ドラッカーが提唱した目標管理は「会社全体の目標が
計器となって、自分の仕事の貢献度合いを計れますし、
「こう改善しよう」と考え、仕事のやり方を自発的に
変えることができます。
それに対して、現在行われている目標管理は、
「会社全体の目標を知らされていないため、
自分の仕事の貢献度合いを誰も計れません。
また、軌道修正を行うこともできず、
惰性の軌道に押し流されていきます。
ドラッカーが提唱した目標管理は「やりがいをもって
仕事をして達成すれば喜べる目標」であるため、
従業員の意欲も組織の力も高まっていきます。
しかし、企業で行われている目標管理は
「達成すれば上司の詰めから逃れられる目標」
であるため、従業員の意欲、組織力の低下が起こります。
ドラッカーが提唱した目標管理と現在企業行なっている
目標管理の違いは次のとおりです。
ドラッカーが提唱した目標管理
- 経営者は、会社全体の目標を設定する。
- 各部門は、会社全体の目標達成に向けた目標を設定する。
- 各人は、各部門の目標達成に向けた各人の目標を設定する。
- 自分で設定した目標をツールにして自分の仕事は自分で管理していく。
企業が行っている目標管理
- 従業員に目標管理シートに高い目標を書いてもらう。
- 部下が立てた目標を上司が管理していく。
- 立てた目標の達成度合いで評価が行われる。
今このページを読んでいる御社は問題ないと思いますが、
現在、多くの企業で、従業員の意欲、組織力の低下が
起こっています。御社は大丈夫でしょうか…?
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の経営チームのつくり方 山下 淳一郎
トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。
チームはシンプルではない。仲のよさで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントはチームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー
ドラッカーを学びたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
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