第一に 、導いてやる相談相手である 。第二に 、スキルを伸ばして
やる指導者である 。第三に進歩を評価してやる評価者である 。
第四に励ましてやる激励者である。
ピーター・ドラッカー
後継者の育成
人が育つ環境をつくる
本田宗一郎さんは人材育成について、
かつて幹部に次のようなことを言いました。
「徹底して没頭できない人間は開発者として成功しない。
精神状態がおかしくなるほどの人じゃなきゃ、いい開発はできないね。
僕の経験では、どんなに素材がよくても、本人の嫌がることをやらせたら、
絶対にものにはなりませんね。だいたい優秀だということは、
自分の好きなことをやって成功していくことをいうんだな。
かりに、僕が銀行へ勤めて、カネ勘定をやっていたら、
これはもう失敗するに決まっている。間違いないね。
そこで、経営者の大切な仕事は、各社員が生き生きと働けるような、
好きな仕事につけてやることでしょう。これは経営者の腕のみせどころだな。
繰り返すが、技術好きの人間に、やりたいと思っている開発のテーマを与える。
本当に好きなら、それで自然に育っていく。」
本田宗一郎さんは、仕事そのものが人を成長させる、
と考えていたのですね。
4種類の教える人
ドラッカーさんは、自分の知人の中で、
もっとも人を育てることがうまい人に、
「あなたはどうやって人を育てているのですか」と尋ねました。
すると、「4種類の教える人を用意してあげている」
という答えが返ってきました。その4種類とは次のとおりです。
第一に 、導いてやる相談相手である 。第二に 、スキルを伸ばしてやる
指導者である 。第三に進歩を評価してやる評価者である 。
第四に励ましてやる激励者である。
ピーター・ドラッカー
人を育てるのに、相談相手、指導者、評価者、激励者、
といった異なる役割が必要なのですね。
たしかに、相談に乗る人、スキルを伸ばしてあげる人、
進歩を評価してあえる人励ます人、どれも大事ですね。
あなたはこの4種類のうちのどのタイプでしょうか?
そして、人を育てることがうまい、その彼はこう言いました。
「一番大事なのは激励者だ。この役はトップにしかできない。
失敗を経験させることが必要なだけに この役がいちばん大事だ。
人は失敗することによって育っていく。
したがって倒れたとき助け起こしてやる者が要る。」
人は失敗することによって育っていくんですね。
あなたが後継者を育成するにあたって、
「失敗を経験させてあげ、
倒れたときに助け起こしてあげるということ」を
ぜひ試みてください。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカーが教える最強の後継者の育て方 山下 淳一郎
明日のマネジメントを担うべき人材を今日準備しなければならない。
ピーター・ドラッカー
後継者を育成したい社長様へ
明日のトップマネジメントを育成し、 組織の精神をつくりあげなければならない。
ピーター・ドラッカー
将来にわたって繁栄し続けるためには、人材育成が不可欠です。
会社の明日を担う、経営人材を育成しましょう。
「ドラッカーの後継者育成プログラム」を見る