ミッションや戦略が完成し、浸透したとしても、
メンバーに対する評価がそれに基づいていない限り、
組織がマネジメントされているとはいえず、
真剣に行動することを促進することができない。
ピーター・ドラッカー
ミッションもビジョンも勝手に浸透しない
「ミッションをせっかく考え直して社内で周知したのに、
社員はミッションに向かって仕事をしてくれない。」
そんな言葉をよく耳にする。
ミッションを決めれば、社員さん一人ひとりが
そのミッションを理解してくれるわけではない。
ミッションを決めれば、会社全体がミッションに向けて
動き出すわけでもない。
ミッションを決めたからと言って、
ミッションは勝手に浸透してくれるわけではない。
ミッションをつくった時に確認し合った重要な意味は失われ、
大切な意義はたり忘れられる。
ミッションは言葉けが残り、形だけのものとなる。
掲げた意図が壁に書かれているに過ぎないものになる。
既にそうなっていると思う。
ミッションは日々の仕事になってはじめて決定した意味がある。
ミッションを組織に浸透させるためにどうすればいいのか。
ドラッカーはこう言っている。
ミッションや戦略が完成し、浸透したとしても、
メンバーに対する評価がそれに基づいていない限り、
組織がマネジメントされているとはいえず、
真剣に行動することを促進することができない。
ピーター・ドラッカー
ミッションが完成しても、ミッションに対する貢献度合いが
評価基準に組み込まれていない限り、
ミッションに対する具体的な貢献を促すことはできない。
社員さんにしてみれば、評価に反映されないものは
重要でないと知っているからだ。
評価として組織運営の一部に落とし込まない限り、
評価に値する行動を一人ひとりから引き出すことはできない。
着実にミッションを組織内に浸透させていくために、
ミッションに対する貢献度合いを評価制度に加えて頂きたい。
(~『ドラッカー5つの質問』より~)
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカー5つの質問
著 者 :山下 淳一郎
出版社 :あさ出版 1,300円(税別)
成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。
ピーター・ドラッカー
ミッションを組織に浸透させたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。