ドラッカーの名言

重要なことは，正しい答えを見つけることではない。
正しい問いを探すことである。間違った問いに対する正しい答えほど、
危険とはいえないまでも役に立たないものはない。

ピーター・ドラッカー

繰り返し行ってできるようになること

経営者としの力はどのようについていくのでしょうか。
経営者の仕事は、「自転車に乗る」のに似ています。
自転車は「理論を理解したからといって乗れるようになるもの」
ではなく、「練習の積み重ねによって乗れるようになるもの」です。

トップマネジメントの力を高めることも、
まさに「練習を積み重ね」です。その練習とは、
ドラッカーの問いと向き合い、徹底的に考え、
徹底的に話し合い、実際に決定を行うことです。
ドラッカーはこう言っています。

重要なことは，正しい答えを見つけることではない。
正しい問いを探すことである。間違った問いに対する正しい答えほど、
危険とはいえないまでも役に立たないものはない。

ピーター・ドラッカー

会社は、誰かと言葉を交わす場です。ある会社は、
何かを決める時には、熾烈な意見をぶつけ合います。
また、ある会社は、何かを決める時には、
上司の強い言葉で決まってしまいます。

前者は永続的に繁栄します。後者は話しが早いので、
その時はいいのですが、その人がいなくなれば終わりです。

やはり、会社を永続的に繁栄させていくためには、
意見をぶつけ合える文化が必要です。その文化とは、
「評論の行き来」ではなく「意志の触発」です。

経営者の仕事は、「意思決定を行い組織を通じて成果をあげること」です。
成果とは「長期にわたって繁栄し続ける事」です。私が行っている
プログラムは、経営者が「検討すべきこと」「決定すべきこと」
「行うべきこと」が問い形式でまとめているものです。

実際に、自分の考えを明らかにし、話し合い、
意思決定を行ってまいります。主に、経営の根幹である
「経営の最重要 5大原則」について取り組んでいます。

研修という言葉の響きから思い浮かぶのは学習です。学
習とは、「理論を学習して知識を得ること」です。
言うまでもありませんが、研修を英語でいうとトレーニングです。
トレーニングという言葉の響きから思い浮かぶのは練習です。

練習とは、「繰り返し行ってできるようになること」です。
ドラッカーの研修とは、「理論を学習して知識を得ること」
よりも、「繰り返し行ってできるようになること」
に重きを置いています。

アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズと
技術者のウォズニアックは、出会ってすぐ意気投合し、
パソコンをつくり始めました。初めてつくったパソコンを
ある展示会で発表したことをきっかけに、アップルの事業は
本格的に動き始めました。ジョブズは若干 21 歳にして、
大きな成功を収めました。

ある時、インタビューで、「特別な訓練を積まずに、
勘を頼りに成功したようなものですね。
経営はどうやって学んだのですか？」
と聞かれたジョブズは次のように答えました。

ーここからー

『僕はよく“なぜそうするのか？”と尋ねる。
返ってくる答えはたいてい“そう決まっているから”。
その仕事をしている本人も、“なぜそうするのか”
その理由をわかっていない。“今までそうだから”で済まされる。
僕が自分の手でパソコンを組み立てている時は、
コストを正確に把握できていた。パソコンの組み立てを
工場に委託するようになってから、標準原価という概念をはじめて知った。
四半期の終わりに必ず、実際の原価との差異を調整する。
原価がわからないから標準原価なるものをつくって、あとで調整する。
つまり、原価計算の方法に欠陥があったということだ。
その欠陥を誰も言わない。ビジネスの世界では、
物事が深く考えられていない。多くの物事が、こういうものだから
という“言い伝え”に縛られている。臆せず質問して、
よく考え、懸命に働けば、経営に必要なものは自ずと身につく。
大事なのは思考プロセスを知り、考える方法を知ることさ。』
スティーブ・ジョブズ

ーここまでー

ドラッカーの研修は、まさに前記の思考プロセスを体系化したものです。
その内容は、わが社の使命、わが社の顧客、わが社の顧客が望んでいるもの、
わが社の目標、わが社の課題、わが社の戦略、わが社の組織、
わが社の人材育成、わが社のあるべき姿、わが社の将来
といった多岐に渡るテーマについて取り組んでいます。

それらを取り組むとどうなるかー。
御社の組織全体のマネジメントが刷新され、
御社の成果をあげる力がさらに向上し、
御社はさらに発展していきます。