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ドラッカーの名言

東証一部上場企業様を中心に経営チームの支援をを行っています。


感謝!! 6刷決定『ドラッカー5つの質問』

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マネジメントは、仕事の絆で結ばれた、コミュニティとしての
組織において機能すべきものである。共通する目的のもとに、
仕事の絆で結ばれたコミュニティであるからこそ、
マネジメントは人に関わることであり、善悪に関わることである 。

ピーター・ドラッカー

 

ドラッカー5つの質問

 

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著書『ドラッカー5つの質問』の6回目の増版が決まりました。
これもひとえに、皆様のお陰です。
心より感謝申し上げます。

 

マネジメントは人に関わること

「マネジメントの手順を教えてください」
ある経営者から、そんな質問をいただいたことがあります。
その経営者は、「マネジメントとは体系化された実践であるべき
というお考えがあったのだと思います。

 

一方、マネジメントを「手順」という言葉で捉えた瞬間、
その本質から遠ざかってしまいます。マネジメントとは
単なる段取りではありません。「人」と「成果」と深い実践からです。

ドラッカーはこう言っています。

 

マネジメントは、仕事の絆で結ばれた、コミュニティとしての組織において
機能すべきものである。共通する目的のもとに、仕事の絆で結ばれた
コミュニティであるからこそ、マネジメントは人に関わることであり、
善悪に関わることである。
ピーター・ドラッカー

 

さらに、マネジメントは組織のための機関である。
組織は、社会、経済、個人が必要とするものを
提供することを目的とする。
機関とは”何を行うか”によって定義されるものではない。
何を貢献するか”によって定義される。」と、
マネジメントが何たるかを明らかにしています。

 

貢献の定義からすべてが始まる

マネジメントとは単に業績を上げるための
手法のことではなく、組織の目的に向けて人を
導きせいかをあげることです。
マネジメントは「人間観」と「社会観」に
根差した行動でありノウハウだけでは語れません、

 

では、マネジメントとは結局、何をすればいいのか。
どう実践すればよいのか。ドラッカーは
マネジメントは貢献であると言っています。
さらに、

 

マネジメントは組織のための機関である。
組織は、社会、経済、個人が必要とするものを
提供することを目的とする。機関とは“何を行うか”によって
定義されるものではない。“何を貢献するか”によって定義される。
ピーター・ドラッカー

 

ここで言う「貢献」とは、組織が社会の中で
果たすべき使命そのものです。
マネジメントは「組織の内側を整えること」ではなく、
「社会や顧客に対してどんな価値を提供するか」を
実現する仕組みです。

 

「何を貢献するのか?」という
問いに答えられない組織は、
マネジメントの本質を見失っています。
マネジメントは「貢献の定義」からすべてが始まるのです。

 

ドラッカー5つの重要な質問

では、そのマネジメントの本質を実務で
どう活かしていけばよいのでしょうか。
それが、ドラッカー5つの質問です。

 

1. 私たちのミッションは何か?

これは「われわれの事業は何か?」
という根源的な問いです。
どんな事業であれ、目的が明確でなければ組織は迷走します。
売上ではなく、「なぜ存在しているのか」
「何のために存在しているのか」が問われます。

 

2. 私たちの顧客は誰か?

誰のために価値を提供しているのかを
明らかにしなければ、組織の成果は定まりません。
顧客を知ることは、自分たちの役割を知ることです。
内部の都合や既存の枠組みにとらわれず、
顧客の立場から自社の存在意義を見直すことが求められます。

 

3. 顧客にとっての価値は何か?

組織が提供している商品やサービスは、
顧客にとってどんな価値になっているのか。
それを本当に理解している企業は驚くほど少ないのが現実です。
ここでは、「自分たちが提供している価値」と
「顧客が感じている価値」のズレを見つけ、
埋めていくことが重要です。

 

4. 私たちの成果は何か?

何をもって成果とするのかを定義しなければ、
マネジメントは空回りします。売上や利益だけではなく、
「変化」「成長」「社会的インパクト」など、
長期的な視点で成果を再定義することが必要です。
成果の定義が組織文化と日々の行動に影響を与えるのです。

 

5. 私たちの計画は何か?

ここでようやく、「手順」や「行動計画」の話になります。
しかし、これは上記の4つの問いが明確になったあとで
初めて意味を持ちます。目的と価値が明確であってこそ、
具体的な手段も有効になるのです。

 

マネジメントは「問いから始まる仕事」

これら5つの問いが示すように、
マネジメントは「答え」から始まるのではなく、
「問い」から始まる営みです。そして、その問いを
組織全体で共有し、言語化し、意思決定と行動に
つなげていくことが、マネジメントの実務です。

 

「マネジメントの手順を教えてください」という問いに、
ドラッカーならこう答えるでしょう。
「まず、正しい問いを立てなさい。
そして、その問いに、組織全体で真正面から向き合いなさい」と。

 

組織に「問いの文化」を根づかせる

マネジメントが形骸化する原因は、
「目的を問わない文化」にあります。
事業の目的、顧客の定義、価値の意味、
成果の方向性を十分に議論せず、

 

「計画」や「数値管理」に走ってしまう。
その結果、社員は「やらされ感」に陥り、
組織のモチベーションも成果も上がらないという
悪循環が生まれます。

 

今、必要なのは「問いの文化」です。
「なぜこの仕事をするのか?」「何を大切にしているのか?」
「私たちは何を目指すのか?」という問いを、上司と部下、
経営層と現場、すべての階層で交わすことができる組織こそが、
強い組織なのです。

 

マネジメントとは価値を生み出す仕組み

ドラッカーが生涯にわたって語り続けたのは、
マネジメントとは人を活かす取り組みです。
人を動かすのではなく、人が動きたくなる環境を整えること。
そして、組織全体が社会に対して
価値を提供できるように導くこと。

 

その出発点となるのが、「問い」であり、
「貢献」という視点です。
マネジメントに「正解」はありませんが
、「正しい問い」はあります。
その問いに向き合うことから、
マネジメントの真の実践が始まるのです。

 

 

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詳しくは、こちらでお読みになれます

ドラッカー5つの質問 山下 淳一郎

成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。

ピーター・ドラッカー

 

 

ドラッカーをさらに知りたい社長様へ

 

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基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー

今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。

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