優先順位の決定には、いくつか重要な原則がある。
第一に、過去ではなく未来を選ぶ。第二に、問題ではなく機会に焦点を合わせる。
第三に、横並びではなく独自性をもつ。第四に、無難なものではなく
、変革をもたらすものを選ぶ。
ピーター・ドラッカー
コンサルティング
コンサルティング
1929年の大恐慌、多くの企業が一夜にして姿を消しました。
当時、法的な面から倒産した企業の事後処理を担当したのが、
マービン・バウワーという人でした。
彼は、その仕事に携わる中で、打つべき時に打つべき手立てが打たれていれば、
9割の企業は存続できていたであろうと考えました。
やがてその考えは、経営者には外部からの支援が必要であるという確信となりました。
その後、マービン・バウワーは、ドラッカー教授にアドバイスを受けながら、
コンサルティングというビジネスをつくりあげていきました。
コンサルティングは、「アドバイスすること」「教えること」と言えます。
具体的には、専門分野の原理と原則に基づいて、
必要な視点、取り組むべき方策を供給し、
事業の繁栄や組織の発展を支援する行為です。
成果をあげるための支援がコンサルティングです。
一言で言えば、“未来に対するHOW"の提供です。
1982年、ファイナンシャルプランナーであったトーマス・レナード氏が、
個人を対象とした人生のコンサルティングを創業しました。
トーマス・レナード氏は、当時、そう定義する以外になかった
「人生のコンサルティング」をコーチングとして体系化し、養成機関を創設しました。
その後、その養成機関であるコーチユニバーシティから
多くのコーチが輩出され、1対1のコーチングが普及していきました。
コーチングは、人間の自然習得能力に軸足を置くものとして、
アドバイスをするコンサルティングとは異なる領域を確立し、
人材開発や組織開発の手法のひとつとして応用されながら発展していきました。
コーチングは、「引き出すこと」、「気付かせること」と言えます。
具体的には、価値ある考えを引出し、
自ら効果的な行動を起こすために気付きを促す支援です
コンサルティングとは違います。