本質は変わらない
考えるべきはミッション
営利組織と非営利組織の違いは、紙一重ほどの差もありません。
人間は生きていくために栄養が必要であっても
栄養を摂ることを目的に生きていません。それと同じように、
企業も生きていくために利益が必要であっても
利益を目的に存在していません。
企業は人と社会のために事業を行っているのです。
なぜ、営利組織が利益を必要とするのか。
それは「誰も寄付してくれないから」です。
ただそれだけのことです。必要なお金を自分たちで
確保するしかないために利益が必要なのです。
人間の生きる目的が
栄養を摂るだけであったならば悲しむべきことです。
同じように、営利組織の目的が利益を得ることで
あったならばそれは由々しき問題です。
社会構造のあり方(税金など)を除けば、
営利組織と非営利組織の違いは、
「寄付する人がいる」のと「寄付する人がいない」だけの違いです。
本質は、満足させるべき相手のために、
「人と社会のお役に立つ」という点は
営利組織と非営利組織もまったく同じです。
行政機関等は法律に基づく公務である点で、
一般企業と異なる点は多くありますが、
「人と社会のお役に立つ」という目的で
存在している点は
営利組織と非営利組織も同じです。
ドラッカーは『非営利組織の経営』
という著作の中でこう言っています。
それは、営利組織の経営であっても変わりません。
ミッションは、行動本位たるべきものである。
さもなければ、単なる意図に終わる。
ミッションとは、組織に働く者全員が、
自らの貢献を知りうるようにするものでなければならない。
ピーター・ドラッカー
詳しくは、こちらでお読みになれます
日本に来たドラッカー 初来日編 山下 淳一郎
『ビジョナリ―・カンパニー』の著者、ジム・コリンズはこう語る。
この世にあって何がしかの責任を担う者であるならば、
ドラッカーとは、いま読むべきものである。明日読むべきものである。
10年後、50年後、100年後にも読むべきものである。