人事についての方針
人材は組織全体の資源であって特定の部門のものではない。人事についての方針や、実際の主要な人事は、各部門、現業が関与するとしても、あくまでもトップマネジメントが決定すべきことである。
ピーター・ドラッカー『マネジメント』
組織全体に影響を与える重要な取り組み
人は経済学でいう三大資源の一つです。すべての資源は三つの工程でマネジメントされます。その三つとは、調達、運用、拡張です。もちろん、人的資源も例外ではありません。前述した三つを人的資源に置き換えると、採用、配置、育成となります。
明日のビジョンが明確であれば必要な人材は明確になります。あげるべき成果とひとり一人の強みがわかればより適切な配置も可能になります。求められる能力が明らかであれば、育成の内容も最適なものが導き出されます。
人事は、今日の事業と明日の組織に、しかも組織全体大きな影響を与えるものです。人は「一番重要な資源」です。人は「一番重要な資産」です。ゆえに、全体を全体として見通すことができるトップマネジメントの仕事です。採用、配置、育成の三つの仕事は、一連の流れを保ち、組織的に、体系的に進めていきます。
人事マネジメント6つのステップ
- 人材を惹きつけるために必要な取り組み
- 人材を引き止めておくにために必要な取り組み
- 人材を事業全体の目標達成に方向づけるために必要な取り組み
- 管理者の仕事の責任と権限を最大化するために必要な取り組み
- 会社の文化を向上させるために必要な取り組み
- 明日を担う人材を育成するために必要な取り組み