有能なリーダーは、けして「私」とは言わない。
「われわれ」のこと、「チーム」のことを考えている。
チームを有効に機能させることが自分の仕事だと心得ている。
責任を回避することなく成果は「われわれ」のものとする。
ピーター・ドラッカー
あなたの会社の経営会議は、どんなことが話されていますか?
うちの事業部は〇〇〇です。わたしの事業部は〇〇〇です。
僕の事業部は〇〇〇です。
責任感の強い優秀な方々が集まるこの経営会議は、
一見、何も問題がないかのように見えてしまいますが、
会社全体のことについて話し合いが行われていません。
経営幹部の方々は、事業部門の責任者を兼任しているため、
結果として、経営会議は部門長会議になってしまいます。
これは、けっして経営幹部の方々の意識の低さによるものではありません。
むしろ、責任感が強い人が部分を担えば担うほど、部分最適が傾き、
全体最適がおろそかにされてしまいます。この根本的な原因は、
トップが経営幹部一人ひとりに、会社全体に影響を及ぼす責任を与えていないからです。
ぜひ、「経営チームで5つの質問を行う」ことをおススメします。
トップは、経営幹部一人ひとりに対して、
会社全体に影響を及ぼす責任を考え抜き、
その責任を持ってもらうようにすることを強くお勧めします。
こうして、経営幹部一人ひとりの「わたし」という主語が、
「われわれ」という主語となり、会社全体について考えられ、
会社全体のことについて話し合いが行われるようになります。
最後に、幹部の方お一人ひとりに「幹部5つのコミットメント」を
考えてもらうことをおススメします。