二つの落とし穴
ミッションを具体化するための成果を定義するにあたっては、
二つの落とし穴がある。一つは、大義だけを唱えることである。
もう一つの落とし穴が、大義の追求を考えずに
成果を求めることである。
ピーター・ドラッカー
組織の運営に必要な二つのこと
何をもって成果とするか。
成果とは、「仕事を終えた」ではなく、
「仕事を終えたその先に起こったこと」です。
それをモニターしていきましょう。
仕事の結果をモニターしていかなければ、
どれくらいお客様のお役にたっているかがわからなければ、
お客様と関係ないところが、ただ仕事をしているだけの
状態になってしまいます。
自分たちが事業を通して関わることによって、
「お客様の何が良くなったか」、
「お客様がどのように良くなったか」、
「お客様はどれだけ良くなったか」
といったことをモニターしていくことです。
そもそも、真面目にやっていればそれでいい
という仕事は一つとしてこの世にありません。
あらゆる仕事が、なんらかの成果をあげるためにあります。
どんな成果をあげるためにどんな仕事をすべきか、
といったことが明確でないまま漫然と仕事をしていては、
たまたまうまくいくことはあっても、必ずうまくいかなくなります。
私たちは組織内部の事情や都合に
関心が引っ張られてしまいます。ややもすれば、
成果の内容も自分たちの事情や都合にしてしまいがちです。
その典型的な成果の例が売上です。
どんな事業もお客様のために存在しています。
成果とは、「顧客に起こる良い変化」が成果です。
成果はお客様のためになって初めて成果と言えるのです。
映画であれば面白かったと思ってもらうことであり、
本であれば役に立ったと思ってもらうことであり、
飲食店であれば美味しかったと思ってもらうことです。
それが明確であれば、自分たちの行動を、
使命の実現に向けさせることができます。
どんな成果をあげるべきかを明らかにしてまいりましょう。
詳しくは、こちらでお読みになれます
ドラッカー5つの質問
著 者 :山下 淳一郎
出版社 :あさ出版 1,300円(税別)
成功を収めている企業は、「われわれの事業は何か」を問い、
その問いに対する答えを考え、明確にすることによって
成功がもたらされている。
ピーター・ドラッカー
ドラッカーの話を聞きたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
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