トップマネジメントが機能するには、厳しい条件を満たさなければならない。
仲の良さだけで機能させることはできない。好き嫌いは問題ではない。
人間関係に関わりなく、トップマネジメントは
チームとして機能しなければならない。
ピーター・ドラッカー『マネジメント』
こうして経営幹部に団結が生れる
経営幹部は、事業部の責任者です。協力関係がなければ、各事業部の都合が優先され、部分最適が先行します。そうなれば、全体最適が破壊され会社が本来もつ力を発揮することはできません。
経営陣が、好き嫌いや相性に影響されたままで、尊重し合うことなくして事業が成長するはずがないことは、言うまでもありません。会社の繁栄は、経営陣のチームワークの良し悪しにかかっています。
もちろん、経営者同士が仲良しでいる必要はありません。しかし、経営者同士に協力関係がなければ、間違いなく業績は低迷していきます。重要な点は事業を繁栄させるための機能のことであり、仲の良さの重要さではありません。ある企業では、次の6つ厳守するようにしたことで経営陣を機能させることに成功されたようです。
- 担当分野をもち、最終的な決定権を持ってもらった
- 担当外の問題について、決定を下さないようにした
- 批判と陰口を厳しく禁止した
- 全社に関わる意思決定の内容を明らかにした
- 重要な決定について徹底的に話し合うようにした
- お互いの考えを理解するために熱心に取り組むようにした