目標とは、事業にとって基本戦略
ドラッカーはこう言っています。
事業の定義は、目標に翻訳しなければならない。
そのままではせっかくの定義も、
決して実現されることのない洞察、
よき意図、よき警告に終わる。
ピーター・ドラッカー
第一に、「われわれの事業は何か。何になるか。何でなければならないか」
という問いから導き出される具体的な目標である。抽象的であってはならない。
目標とは、使命を実現するための公約であり、成果を評価するための基準である。
言い換えるならば、目標とは、事業にとって基本戦略そのものである。
第二に、目標は行動のためのものである。
仕事のターゲットと割り当てにそのままつながるべきものである。
仕事と成果にとって、基準となり、動機づけとなるものである。
第三に、目標は、資源と行動を集中させるためのものである。
事業活動のなかから重要なものを区別し、
人、物、金という主たる資源の集中を可能にするものである。
したがって、それは網羅的ではなく、めりはりのあるべきものである。
第四に、目標は一つではなく、複数たるべきものである。
ところが最近の「目標によるマネジメント」をめぐる論議は、
正しい目標を一つ求めている。しかしそのような目標は、
錬金のための賢者の石のように益がないだけでなく、
害をなし、人を誤り導く。つまるところ、マネジメントとは、
多様なニーズをバランスさせることである。
そのためには、目標は複数でなければならない。
第五に、目標は、事業の成否に関わる領域すべてについて必要なものである。
目標の内容は組織によって違う。しかし目標を設定すべき領域は、
あらゆる組織に共通している。なぜならば、事業の成否を決める要素は、
いかなる組織でも同じだからである。
ドラッカーの話を聞きたい社長様へ
基本と原則に反する者は例外なく破綻する。
ピーター・ドラッカー
今以上に事業を伸ばしていくためには基本と原則は不可欠です。
さらなる発展のために、ドラッカーを学びましょう。